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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :03/30/00:18

05270800 AKB48襲撃事件と中国軍機接近事件

AKBとは何かよくわかりませんが…AKB48の握手会で襲われケガをされたお二人、私には計り知れない恐怖を感じられたことでしょう。心よりお見舞い申し上げます。

中国軍機が異常接近だと日本政府/防衛省は騒いでいますが、私はこの事件とAKB48襲撃事件に共通するものがあるように思います。






平和ボケなのは相変わらずですが、讀賣新聞は中国軍戦闘機を「SU27」としています。間違いです。集団的自衛権行使容認賛成派なのに、不勉強も甚だしい限りです。

Su-27はNATOコードネーム「フランカー」と呼ばれています。機体の美しさは屈指のものですが、要求性能により大型の機体となってしまいました。

性能は専門的になりますので割愛しますが、空力抵抗や兵装の減少を招かないように増槽を搭載しないようにしています。

※()内はF-15Jの数値
全長:21.94m(19.4m)
全高:5.93m(5.6m)
最大速度:マッハ2.3(マッハ2.5)
実用上昇限度:19,000m(19,000m)
航続距離:約4,000km(増槽:4,630km)

海自機OP-3C画像情報収集機、空自機YS-11EB電子測定機が目標にされましたが、OP-3Cは説明するまでもありません。YS-11EBは電子情報収集機とも言い換えることが可能で、どちらも世界基準では「偵察機」です。

中国語では警告が「威嚇」になりますが、日本では電子測定機は「電子偵察機」になります。

防衛相は「常軌を逸した近接行動だ」と語っていますが、偵察機に威嚇するなど想定済みなのではないでしょうか。

AKB襲撃事件とこの威嚇が類似しているというのは、「安全神話」です。

日本では浸透していませんが、手荷物検査もしくは握手する際には手荷物を持たせないようにするのが警備上当然のことです。金属探知機による確認も必要なところですが、CDを買えば漏れなく付いてくる握手券が手に入るという安直な商売直結の手法で、狙う側にはたやすく手に入れられます。

つまり、どんな人間が来るかもわからない場所に、自分たちの商品をさらすという安全など全く度外視してのやり方です。

「常軌を逸した」などと感情論ではなく、防空識別圏は領空ではないことを懇切丁寧に説明すべきです。逆に言えば、中国が一方的であっても防空識別圏を設定している空域に偵察機を飛ばしているのですから、起こり得る事態であったこと。事故等が起きかねず、それを避けるために何が必要かを明確に国民に伝えるべきではないでしょうか。

特筆すべきは、自衛隊機が冷静に対応したことです。

速度の勝る機に追尾された場合、何をどうしても勝ち目はありません。しかし、回避行動などを取った場合、優速機に衝突される可能性もありますので、写真を撮るほど冷静に対応していたのは勲章ものです。

安全神話は崩壊しているのは、東日本大震災で嫌という程思い知らされたではありませんか。やはり、日本人は教訓から学ばないのでしょうか。

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