憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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02232028 | [PR] |
04170800 | 北朝鮮ミサイル試射 ~失敗の裏側~ |
支離滅裂な展開となった北朝鮮のミサイル試射でしたが、私は15日の発射を予測していましたが、見事に裏切られました。
北朝鮮のミサイルは、彼らの数少ない輸出品目の一つであり、これまで旧ソ連製「スカッド」、「スカッド」を改良した「ノドン」(射程1,000~1,300km)などをパキスタン、イラン、エジプト、シリア等に売りさばいてきました。
「ノドン」は1基約400万ドルとされ、英国によると月産6基のペースで生産されているとされています。
北朝鮮の主力輸出品は、「スカッドC」で推定100万~200万ドルとされ、これまでに400基がこれまでに輸出されているとの分析もあります。
基本輸出品目であるミサイルのグレードアップは、北朝鮮にとては死活問題なのです。
長距離弾道ミサイル技術は、輸出だけでなく対米交渉にも有利な材料となるだけでなく、国防にも重要な役割を果たします。北朝鮮にとって、長距離ミサイルの試射失敗は大きな打撃なのです。
今回のミサイル試射の失敗で、北朝鮮でどれだけの人間が粛清されたのか想像したくなくなります。
4月15日は金日成生誕100年ですが、祝賀行事は一週間となり、その費用はミサイル試射も併せると約40億ドルだそうです。
国民は飢えて痩せ細り、最高指導者は肥満体ですから、これくらいのことは平気なのでしょう。カルト指導者を継ぐ箔付けなのでしょうが、それよりも国民に食糧を配給したほうが支持が上がるとは思わないのでしょうか。
北朝鮮は、発射前に大々的な海外メディアへのプレゼンを行いましたが、発射は内々に、それも天候は決して最良とはいえない状態であるにもかかわらず発射したのは、北朝鮮に自信がなかった証拠なのでしょう。
発射は失敗に終わったものの、日本側の対応は相変わらずお粗末な限りでした。
日本政府は国民への情報提供に完全に失敗。発射確認に手こずり、「発射は未確認」と発表した約20分後に「飛翔体が発射された」と説明。情報を伝達するJアラートは、「日本飛来時に限定する」との放心を説明しないままという東日本大震災を経験し、なおかつ自衛官の倅の首相でも、まともな対応ができないという体たらくぶりでした。
防衛省は発射直後にアメリカの早期警戒衛星情報を把握しましたが、官邸危機管理センターに設けられた対策室に連絡はなかったといいます。
対策室がEm-Netで全国の自治体に情報を流したのは、発射から約20分後。それも、政府は「我が国としては発射を確認していない」というものでした。さらに、20分後に防衛相が「何らかの飛翔体が発射された」と発表。
一つの事実を国民に公表するのに、二転三転するという醜態を見せました。
情報伝達は、「巧遅は拙速に如かず」が原則です。時間をかけて立派な出来上がりよりも、出来がまずくとも速いのには及ばないという意味です。
官房長官は、「慎重を期した」と釈明したようですが、事件・事故で警察や消防に通報する際に、詳しい住所や状況がわかるまで通報しないのは、いかに愚かなことか誰でもわかります。
北朝鮮のミサイル試射は失敗しましたが、日本政府の対応も失敗でした。
北朝鮮のミサイルは、彼らの数少ない輸出品目の一つであり、これまで旧ソ連製「スカッド」、「スカッド」を改良した「ノドン」(射程1,000~1,300km)などをパキスタン、イラン、エジプト、シリア等に売りさばいてきました。
「ノドン」は1基約400万ドルとされ、英国によると月産6基のペースで生産されているとされています。
北朝鮮の主力輸出品は、「スカッドC」で推定100万~200万ドルとされ、これまでに400基がこれまでに輸出されているとの分析もあります。
基本輸出品目であるミサイルのグレードアップは、北朝鮮にとては死活問題なのです。
長距離弾道ミサイル技術は、輸出だけでなく対米交渉にも有利な材料となるだけでなく、国防にも重要な役割を果たします。北朝鮮にとって、長距離ミサイルの試射失敗は大きな打撃なのです。
今回のミサイル試射の失敗で、北朝鮮でどれだけの人間が粛清されたのか想像したくなくなります。
4月15日は金日成生誕100年ですが、祝賀行事は一週間となり、その費用はミサイル試射も併せると約40億ドルだそうです。
国民は飢えて痩せ細り、最高指導者は肥満体ですから、これくらいのことは平気なのでしょう。カルト指導者を継ぐ箔付けなのでしょうが、それよりも国民に食糧を配給したほうが支持が上がるとは思わないのでしょうか。
北朝鮮は、発射前に大々的な海外メディアへのプレゼンを行いましたが、発射は内々に、それも天候は決して最良とはいえない状態であるにもかかわらず発射したのは、北朝鮮に自信がなかった証拠なのでしょう。
発射は失敗に終わったものの、日本側の対応は相変わらずお粗末な限りでした。
日本政府は国民への情報提供に完全に失敗。発射確認に手こずり、「発射は未確認」と発表した約20分後に「飛翔体が発射された」と説明。情報を伝達するJアラートは、「日本飛来時に限定する」との放心を説明しないままという東日本大震災を経験し、なおかつ自衛官の倅の首相でも、まともな対応ができないという体たらくぶりでした。
防衛省は発射直後にアメリカの早期警戒衛星情報を把握しましたが、官邸危機管理センターに設けられた対策室に連絡はなかったといいます。
対策室がEm-Netで全国の自治体に情報を流したのは、発射から約20分後。それも、政府は「我が国としては発射を確認していない」というものでした。さらに、20分後に防衛相が「何らかの飛翔体が発射された」と発表。
一つの事実を国民に公表するのに、二転三転するという醜態を見せました。
情報伝達は、「巧遅は拙速に如かず」が原則です。時間をかけて立派な出来上がりよりも、出来がまずくとも速いのには及ばないという意味です。
官房長官は、「慎重を期した」と釈明したようですが、事件・事故で警察や消防に通報する際に、詳しい住所や状況がわかるまで通報しないのは、いかに愚かなことか誰でもわかります。
北朝鮮のミサイル試射は失敗しましたが、日本政府の対応も失敗でした。
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