憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
|
11242058 | [PR] |
12030800 | レンジャー!! |
自衛隊の訓練の中で最も過酷といわれる、陸上自衛隊の幹部レンジャー訓練に密着したドキュメンタリー映画『RANGER 陸上自衛隊 幹部レンジャー訓練の91日』が公開されています。(参考:http://www.ranger91.net/)
東日本大震災で活躍した多くの陸海空自衛官たちの、ごく一部の人々の姿です。
自衛官礼賛熱が一段落したいま、興味を持たれる方は少ないと思いますが、映画を見に行かれて訓練の内容をご理解いただくのもいいかと老婆心ながらお勧めいたします。
陸上自衛隊はアメリカ陸軍の組織を参考に編成されましたが、「レンジャー」はアメリカ陸軍とは違っています。
アメリカ陸軍では遊撃戦(ゲリラ戦)部隊として第75レンジャー連隊が編成されています。
アメリカ陸軍第75レンジャー連隊は、米特殊作戦陸軍の傘下にあり、ジョージア州フォート・ベニングに本部があります。連隊は通常/特殊の両作戦を遂行できる3個大隊規模の部隊です。
遊撃戦を担い、空挺降下ミッションも行います。常時1個大隊が、短時間で世界のどこへでも展開が可能なよう緊急即応体制下にあります。
特殊部隊の支援も担当し、特殊部隊として扱われます。レンジャー連隊で訓練を積み、後にグリーベレーに進む隊員も多く、グリーンベレー養成部隊ともいえます。
陸上自衛隊でのレンジャーは、隊員個人の資格(特技)であり、レンジャー有資格者だけで常設の部隊を編成はしていません。
陸上自衛隊特殊作戦群ではレンジャー有資格者のみで構成され、西部方面普通(歩兵)科連隊ではレンジャー小隊を常設されています。対馬警備隊、第1空挺団なども有資格者の割合が高くなっています。
映画の部隊となったのは、陸上自衛隊富士学校の「幹部レンジャー課程」です。
レンジャー課程は例年、5月下旬から約3ヶ月間に行わ、厳正な体力基準を満たしていなければなりません。
体力訓練では、かがみ跳躍、ロープ渡り、ロープ登り、ハイポート、20㎞走など体力向上運動が盛りだくさんです。
予備自衛官補の訓練に参加した方の話を聞くと、5日間の訓練だけで太腿が太くなったとよく聞きます。5日間の訓練だけで成果(?)が出るのですから、これを日常的にやっている訓練課程下では、どれだけの成果があるか。筋肉マン養成課程のようです。
実戦訓練では、爆破、射撃、斥候、徒手格闘、隠密処理(刃物などの武器を使用しての襲撃や暗殺)、通信術、野戦築城、潜伏、ヘリボーン、舟艇潜入、武装水泳、緊急脱出、森林戦、夜戦、山岳戦、雪中戦、市街戦、生存自活、野外衛生、対尋問行動、敵勢力下での協力者獲得などこれまた盛りだくさんです。
とかく体育会系と思われるレンジャー課程ですが、精神論や根性論、体力重視だけではレンジャー課程を修了することはできません。
陸上自衛隊では空挺レンジャー、冬季遊撃レンジャーなどもあり、過酷な訓練はまだまだあります。
東日本大震災で活躍した多くの陸海空自衛官たちの、ごく一部の人々の姿です。
自衛官礼賛熱が一段落したいま、興味を持たれる方は少ないと思いますが、映画を見に行かれて訓練の内容をご理解いただくのもいいかと老婆心ながらお勧めいたします。
陸上自衛隊はアメリカ陸軍の組織を参考に編成されましたが、「レンジャー」はアメリカ陸軍とは違っています。
アメリカ陸軍では遊撃戦(ゲリラ戦)部隊として第75レンジャー連隊が編成されています。
アメリカ陸軍第75レンジャー連隊は、米特殊作戦陸軍の傘下にあり、ジョージア州フォート・ベニングに本部があります。連隊は通常/特殊の両作戦を遂行できる3個大隊規模の部隊です。
遊撃戦を担い、空挺降下ミッションも行います。常時1個大隊が、短時間で世界のどこへでも展開が可能なよう緊急即応体制下にあります。
特殊部隊の支援も担当し、特殊部隊として扱われます。レンジャー連隊で訓練を積み、後にグリーベレーに進む隊員も多く、グリーンベレー養成部隊ともいえます。
陸上自衛隊でのレンジャーは、隊員個人の資格(特技)であり、レンジャー有資格者だけで常設の部隊を編成はしていません。
陸上自衛隊特殊作戦群ではレンジャー有資格者のみで構成され、西部方面普通(歩兵)科連隊ではレンジャー小隊を常設されています。対馬警備隊、第1空挺団なども有資格者の割合が高くなっています。
映画の部隊となったのは、陸上自衛隊富士学校の「幹部レンジャー課程」です。
レンジャー課程は例年、5月下旬から約3ヶ月間に行わ、厳正な体力基準を満たしていなければなりません。
体力訓練では、かがみ跳躍、ロープ渡り、ロープ登り、ハイポート、20㎞走など体力向上運動が盛りだくさんです。
予備自衛官補の訓練に参加した方の話を聞くと、5日間の訓練だけで太腿が太くなったとよく聞きます。5日間の訓練だけで成果(?)が出るのですから、これを日常的にやっている訓練課程下では、どれだけの成果があるか。筋肉マン養成課程のようです。
実戦訓練では、爆破、射撃、斥候、徒手格闘、隠密処理(刃物などの武器を使用しての襲撃や暗殺)、通信術、野戦築城、潜伏、ヘリボーン、舟艇潜入、武装水泳、緊急脱出、森林戦、夜戦、山岳戦、雪中戦、市街戦、生存自活、野外衛生、対尋問行動、敵勢力下での協力者獲得などこれまた盛りだくさんです。
とかく体育会系と思われるレンジャー課程ですが、精神論や根性論、体力重視だけではレンジャー課程を修了することはできません。
陸上自衛隊では空挺レンジャー、冬季遊撃レンジャーなどもあり、過酷な訓練はまだまだあります。
PR
- +TRACKBACK URL+