憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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11260420 | [PR] |
10290800 | FX選定 |
私はFXでユーロファイター・タイフーンを薦めていますが、メディアでは誤解している記事が少なからずあるため、少し専門的なお話をします。
ステルス機が万能であるかのような思い込みがありますが、これがそもそもの間違いです。
まず、レーダー反射断面積を抑制するため、空力的に劣る(運動性が劣る)機体となってしまいます。通常では制御不能(飛ばせない)の機体をフライ・バイ・ワイヤなどによりコンピュータ制御されて飛ぶことになります。
運動性が劣ることは、高性能の空対空ミサイル搭載は必須となります。
空対空戦闘は発見・遠隔攻撃・接近・接近攻撃・離脱の順で行われます(奇襲を受けた場合は、この順番は必ずしも当てはまりません)。
空対空戦闘では「ファーストルック・ファーストキル」が勝利の鍵となります。
ステルス機は、相手に〝発見されにくい〟ので有利であるかのようですが、ステルス戦闘機は「ステルス性」が第一ですから、自らがレーダーなどを使用して電波を輻射することは相手に自分の存在を探知させることになります。
ステルス機の運用は、敵の動向を察知するためにセンサー技術と各種センサーで得られた情報を統合させなければなりません。レーダーや衛星など、日本の保有するうセンサー類では不足していると見るべきでしょう。
さらに、ステルス性を重視しているため、機体搭載量が限定されてしまうため、戦闘には不利になってしまう可能性が高くなります。
そして、維持費が非常に高いという点も忘れてはなりません。
ステルス機を否定はしませんが、F-22が実戦配備されてから、アメリカ軍が戦闘行動している地域に投入されたことは全く無いことは何を意味しているのか考えていただければ、ステルス性はそれほど実戦において重要なものではないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
航空自衛隊の欲しがるF-35はまだ開発段階であり、高高度の飛行も行われていません。テスト飛行のみの機体を買うというのは、国防に対する冒涜以外の何物でもありません。
F-35のブラックボックスの多さも問題です。
自衛隊の航空機が、海外からは異常ともいえる稼働率の高さを維持してきたのは、戦闘機の生産基盤があるという点に尽きるでしょう。
修理や改修が容易で時間がかからないため、高い稼働率を維持できるのです。航空自衛隊では稼働率85%と、驚異的な数字を誇っています。
有事を想定しステルス機を求めているとメディアに語る防衛省幹部がいるようですが、ステルス機を仮想敵とした場合、空自はセンサー技術が追いついておらず、ステルス機を現段階で採用するよりもセンサー技術を開発・生産を優先させるべきです。
センサー技術を取得し、海自イージス艦、アメリカ軍と連携できるネットワークを構築して、ステルス機の導入を検討すべきです。
なによりも、F-35は敵の防空網をすり抜け敵地の深奥に侵入して攻撃することを目的とするもので、専守防衛を掲げる日本に、本当に必要な能力なのでしょうか。
「質より量」か「量より質」か…。
名機と誰もが絶賛した零戦は、性能の劣るアメリカ陸海軍機にしだいに追い詰められました。その事実は何を物語っているのか、空自は熟考していただきたいと思います。
ステルス機が万能であるかのような思い込みがありますが、これがそもそもの間違いです。
まず、レーダー反射断面積を抑制するため、空力的に劣る(運動性が劣る)機体となってしまいます。通常では制御不能(飛ばせない)の機体をフライ・バイ・ワイヤなどによりコンピュータ制御されて飛ぶことになります。
運動性が劣ることは、高性能の空対空ミサイル搭載は必須となります。
空対空戦闘は発見・遠隔攻撃・接近・接近攻撃・離脱の順で行われます(奇襲を受けた場合は、この順番は必ずしも当てはまりません)。
空対空戦闘では「ファーストルック・ファーストキル」が勝利の鍵となります。
ステルス機は、相手に〝発見されにくい〟ので有利であるかのようですが、ステルス戦闘機は「ステルス性」が第一ですから、自らがレーダーなどを使用して電波を輻射することは相手に自分の存在を探知させることになります。
ステルス機の運用は、敵の動向を察知するためにセンサー技術と各種センサーで得られた情報を統合させなければなりません。レーダーや衛星など、日本の保有するうセンサー類では不足していると見るべきでしょう。
さらに、ステルス性を重視しているため、機体搭載量が限定されてしまうため、戦闘には不利になってしまう可能性が高くなります。
そして、維持費が非常に高いという点も忘れてはなりません。
ステルス機を否定はしませんが、F-22が実戦配備されてから、アメリカ軍が戦闘行動している地域に投入されたことは全く無いことは何を意味しているのか考えていただければ、ステルス性はそれほど実戦において重要なものではないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
航空自衛隊の欲しがるF-35はまだ開発段階であり、高高度の飛行も行われていません。テスト飛行のみの機体を買うというのは、国防に対する冒涜以外の何物でもありません。
F-35のブラックボックスの多さも問題です。
自衛隊の航空機が、海外からは異常ともいえる稼働率の高さを維持してきたのは、戦闘機の生産基盤があるという点に尽きるでしょう。
修理や改修が容易で時間がかからないため、高い稼働率を維持できるのです。航空自衛隊では稼働率85%と、驚異的な数字を誇っています。
有事を想定しステルス機を求めているとメディアに語る防衛省幹部がいるようですが、ステルス機を仮想敵とした場合、空自はセンサー技術が追いついておらず、ステルス機を現段階で採用するよりもセンサー技術を開発・生産を優先させるべきです。
センサー技術を取得し、海自イージス艦、アメリカ軍と連携できるネットワークを構築して、ステルス機の導入を検討すべきです。
なによりも、F-35は敵の防空網をすり抜け敵地の深奥に侵入して攻撃することを目的とするもので、専守防衛を掲げる日本に、本当に必要な能力なのでしょうか。
「質より量」か「量より質」か…。
名機と誰もが絶賛した零戦は、性能の劣るアメリカ陸海軍機にしだいに追い詰められました。その事実は何を物語っているのか、空自は熟考していただきたいと思います。
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