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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/26/02:33

10310800 このままで本当にいいのか?

大震災、原発事故当初、「未曾有の国難」という言葉が多用されていたのを覚えていらっしゃいますか?





未曾有とは、いまだかつてない極めて珍しい事象を指します。

日本にふりかかったいまだかつてない国難、国の危難だと表現したかったのでしょうが、震災から時間の経過と共に、日本が未だかつて経験したことの無い危難はどこかに追いやられてしまっているのではないでしょうか。

国難にどう立ち向かうか、どう向き合うのか議論されたことがあったでしょうか。

現在は危機感が希薄になり、変わらなければならないもの、変えなければならないものが少なからず存在するというのに、それらには何ら手を付けず、原発事故を代表する「事故処理」だけで終わらせてしまおうとする姿勢は、本当に我が国・私たちにとっていいことなのでしょうか。

復旧・復興は重要です。

しかし、未曾有の国難に遭い、震災前の状態に戻すことだけで終わらせてしまっていいのか私は大いに疑問を感じます。

再び日本を大災害が襲わないという保証はどこにありません。むしろ、地震大国ですから大災害はいつ襲い掛かってきてもおかしくないのです。震災前の状態、第二次大戦後、66年という時間を平和に過ごし、その体制を再構築することが、本当に必要なことなのでしょうか。

原発事故は「安全神話」の崩壊という言葉を用いて表現されていました。

「安全神話」この言葉を耳にしたとき、私は憲法9条が浮かびました。

「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を謳っています。

大震災後、憲法9条に関する議論がなされたでしょうか。日本を襲うのは大規模災害だけではありません。日本の周辺国は緊張状態にあり、いついかなる敵が日本を襲うか油断できない状態にあります。

大震災・原発事故で無能・無策な民主党に国民はあきれ果て、政権交代もあり得る雰囲気さえあったではありませんか。

現実はどうでしょう。

何かが変わろうとしていますか。何かを変えようとしていますか。

津波にどう対応すべきか指針が検討されていますか。福島の原発事故は、電源喪失が原因だったのでしょうか。揺れにより機器が破損したのが原因だったのではないでしょうか。

2万人近い犠牲を出し、10万人近い避難者を出した災害に、私たちは何も学ばないで震災前の姿に戻すことがだけが正しいことなのでしょうか。

原発事故では、津波による犠牲者の収容が遅れるだけでなく、多くの動物達が犠牲になってしまいました。

脱原発・反原発だけが重要なことですか。脱・反どちらでもかまいませんが、既存の原発が存在する以上、再び大災害が襲えば同じような事故に繋がりかねないのに、それに対する詳細な対応すら検討されないまま、脱・反原発を論じるのは、木を見て森を見ていないことではないでしょうか。

惰眠を貪り、国民・国家を危急存亡の危機に陥れたのは、政治家であり官僚たちです。

それをこのままにしては、また同じ危機が日本を見舞ったとき、また同様の状態になるのは明々白々です。

私たちはいま、それを許そうとしているのです。

本当にこのままでいいのですか。

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