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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/25/23:36

12230938 野田の対応は問題ではない

野田首相の対応のまずさが批判されていますが、情報という世界から見れば別に大きな問題ではありません。

重箱の隅を突ついて批判しているようなもので、批判される側には逃げ道は豊富にあります。







情報という世界から見たら、膨大な量の情報から「重大放送がある」だけで即断は許されず、放送よりも前に「死去」を察知していて、それでも通常の予定をこなそうとするのであれば問題ですが、「重大放送」で情報収集の徹底を指示するだけで充分です。

ある情報収集担当は、94年の金日成死去以来の「重大放送」だと報告したとしていますが、それならば報告に「金正日の死去の可能性」を付記したのかという問題が出てきます。

情報収集は集められた情報を分析担当が、その情報から見えない現実を見えるようにします。

しかし、分析担当がいかに正確な分析をして、それを上司に報告しても上司に先入観で分析結果の評価は変わります。

分析結果が上に行けば行った分、結果を手にした人間の先入観の影響が及ぼされます。

例えば、旧日本海軍の真珠湾攻撃を米国が事前に察知していたかどうかいまだに議論されますが、米国の情報機関は事前に察知していたと私は考えています。

しかるべく報告もなされたでしょうが、この情報をどう扱うかは最高指導部が判断するものであり、この情報を元にどのような対応がなされたかは未来永劫明かされることはないでしょう。

一番問題なのは、半島のカルト国家が危機に直面しているというのに、誰一人として国家の指導部が危機感を抱いていないことです。

情報の上申などの釈明よりも、今現在の態勢が最も重要です。

葬儀まで、動きはないと思います。しかし、継承者とその取り巻きが軍を押さえられないような事態となった場合、軍のフラストレーションを解消させるために何らかの軍事オプションを選択し実行する可能性があります。

これは韓国政府が、北の軍事行動に対し黙りを決め込み、何ら反撃に出ないで済ませてしまい、北が躊躇なく軍事行動に出る可能性は非常に高いのです。

仮に限定的とはいえ軍事行動が行われれば、軍のフラストレーション解消と継承者の神話が完成されることになり一石二鳥の結果となります。

いつ、何が起きても不思議はない状況下にあることをどれほどの人が理解しているのでしょうか。

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