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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/15:40

06090000 逃がした魚は大きすぎた!

鳩山さんの辞任を受け、菅新体制がスタートしました。

「人の上に立つ男ではなかった」「子供みたいな人」「覚悟もないし努力もしない」など、鳩山さんを揶揄する言葉は数々挙がっていますが、実は何の実績もあげられなかった普天間基地移設問題は、〝実績〟は別にしても歴史的なことだったのです。





鳩山さんが辞任に追い込まれたのは、普天間問題であることは私が説明するまでもありませんが、政治家、それも政権政党の党首(首相)が米軍基地を海外に移転するのを目指したのは、戦後日本では初めてのことなのです。

鳩山さんは、戦後の日本の政治、国のあり方を転換しようとしたのが普天間基地移設問題なのです。

ご存知のように、自民党小泉政権は対米盲従(一部のメディアは〝ポチ〟と揶揄していました)を決め、小泉は国家・国民ではなくアメリカに忠誠を誓いました。その証拠は、イラク派遣であり、普天間基地移設でした。(小泉のおかげで、当ブログが誕生したのですが…)

在日米軍基地を海外に移転することは、アメリカ盲従外交との決別を意味し、日本が戦後続いたアメリカ支配から自立するチャンスだったのです。

守旧派の官僚は、この計画に反対であることは目に見えていたことで、仮に海外移設が実現していれば、脱官僚・政治主導の民主党の能力を国民に知らしめることができたのです。

当然、海外移設に官僚たちの妨害があったはずで、官僚に組した裏切り者も出て、鳩山さんは迷走をしたのだと思います。

日本の歴史に名を刻めるはずが、この迷走で汚点で名を遺すことになるとは、ご本人も予想外の展開だったことでしょう。

ただ、鳩山さんにもミスがありました。自身のミスというより、知恵をつけた人間が、作為か無作為かはわかりませんが、とんでもない間違いを鳩山さんに言わせてしまいました。

海兵隊を「抑止力」といったのが、大きな間違いです。

日本では戦後一貫して安保条約上、米軍の駐留を「外国の攻撃から日本を守るため」とし、「抑止力」としてはいませんでした。海兵隊を「抑止力」としたのは、小泉政権時代に米軍再編論議の際に、米軍の存在を言い訳として「抑止力」としたのが最初でした。つまり、鳩山さんは小泉と同じ言い訳をしたのです。

沖縄駐留米海兵隊について国防総省は「日本の国土防衛のために存在しているのではない」と説明していますが、沖縄駐留海兵隊は極東有事の際に、自国民救出のための部隊なのです。

それを、問題がこじれるだけこじれて、〝「抑止力」としての存在を学んだ〟では小泉誤魔化し手法の踏襲だったのです。

問題なのは、鳩山さんを裏切った輩がいることです。政治主導を謳い文句にしながら、実際には官僚の手に落ちた大臣がいるということです。

一部の報道では、日米合意の中に、グアムに移転する海兵隊基地に、日本国内の米軍基地と同等の「思いやり予算」を出すのを検討するとの文言があることを伝えています。

これは、アメリカから要求されたものを、裏切り者の大臣が、事態をこじらせた慰謝料代わりに検討を約束したのだそうです。

宗教のように理想ばかりを数多く掲げる民主党ですが、政治は夢や理想を実現させるのが本道です。

切れ者でキレやすい菅さんが首相の座に就きましたが、理想や夢はいいですから、現実的な話をしていただきたいものです。

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