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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/26/11:20

10231159 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

嫌われる上司として三つの特徴があるそうです。

事なかれ主義で頼りない。
解決しなければ問題を避けたり、見て見ぬふりをしたり関わるのを避け、決断せず問題を放置する消極的な姿勢です。

部下の尊厳を傷つける。
これは、パワハラを平気ですることです。

保身と出世しか考えていない。
下には威張り、上には媚び諂い、失敗は部下のせいにし成功はすべてが自分の手柄にする。

菅直人がすぐに浮かんできそうですが、私は一川保夫をこの嫌われる上司として挙げておきます。






航空自衛隊F-15戦闘機から燃料タンクが落下した事故で、〝素人〟防衛大臣一川保夫は、こんなことを言っていました。

事故後の防衛省・航空自衛隊の対応に「住民にいち早く事実関係を報告する対応が遅れ気味だったと率直に感じる」「直後に(地元に説明に)行くべきだった。常に国民の目線で物事を判断したいといってきたが、防衛省にそういう観点が浸透していない感じを受けている」語っていました。

どことなく他人事のように聞こえます。事故の当事者である防衛省トップの発言なのか疑いますが、事なかれ主義の性格がこうした言葉を口にさせたのはではないでしょうか。

事故であれば、そこには関係する部下が多数いる以上、他人事のように自分は責任がないかのように発言するのは、武官の尊厳を踏みにじり、保身と出世しか考えていない証しです。

で、調べてみると…一川保夫は石川県小松市の出身でした。他人事にもしたくなるのがわかりました。

一川は、F-15燃料タンク落下事故で、「〝俺の選挙区の〟住民にいち早く事実関係を報告する対応が遅れ気味だったと率直に感じる」「事故直後に〝俺の地元に説明に〟行くべきだった。常に国民の目線で物事を判断したいといってきたが、防衛省にそういう観点が浸透していない感じを受けているが〝俺には責任はない〟」と言いたかったわけです。

素人を売り物にして、常識まで欠いているとはなかなか手強い人物です。

一川はよほど地元の事故にご立腹のようで、「事故を起こした小松基地には原因究明の大きな責任がある」と語っていますが、この発言は非科学的であり、自己保身の発言でしかありません。

事故は小松基地だけに特化したものではなく、F-15を運用する各飛行隊にも事故の可能性があるのですから、事故を起こした小松基地の問題にするのは素人で済まされるものではありません。

素人気取りもいいですが、【身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ】(自分の命を犠牲にする覚悟があってこそ、初めて窮地を脱して物事を成就することができるということ)との言葉があるように、自分が何を為すべきか考えれればおのずとわかるはずですが、保身しか頭の中にない人間には考えも及ばないことでしょう。

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