憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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片山さつき氏に怨みはありませんが、大蔵省主計官時代に「潜水艦は時代遅れ」と発言しました。
何を根拠にこう言い放ったのか、私にはまったく見当もつきませんが、軍拡を続ける中国に新たな動きが見えています。
中国からの報道で、中国海軍南海艦隊(司令部:広東州湛江市(かんとんしゅうたんこうし)の駆潜艇大隊が南シナ海で対潜水艦演習を行ったと伝えられました。
中国らしいと思いましたが、まず「駆潜艇」は現在ではあまり姿を見ることはできません。米海軍、海上自衛隊では整備されていません
駆潜艇とは潜水艦の駆逐を任務とし、局地の警備・艦船護衛に当たる小型艦艇です。沿岸部や近海部の作戦行動を前提としたものです。
第二次世界大戦後、潜水艦が発達し高速化した上に、駆潜艇の発展性が無いことから整備されなくなりました。
南海艦隊を調べてみると、駆潜艇大隊なる部隊を確認できる資料はありませんでしたが、フリゲート艦が多く配備されているのが目立ちます。恐らく、このフリゲート艦が対潜戦を担当するのでしょう。
昨年10月、ベトナムのフン・クアン・タイン国防相が訪日し、防衛省を訪れました。防衛省からは公表されていませんが、同国防相の希望により海上自衛隊の潜水艦内を見学しており、国防相とはいえ同盟国ではない国の国防担当者に軍事機密の塊である潜水艦内を見学させるのは異例中の異例のことです。
日越防衛協力・交流に関する覚書が交わされ、ベトナムからは潜水艦戦力の整備に日本からの援助を求めました。
中国海軍南海艦隊は、1970年になり西沙諸島などでの国境紛争後に戦力が増強され、74年には南ベトナム海軍と交戦、88年にも交戦しています。
これで明らかなように、中国海軍南海艦隊はベトナムの潜水艦戦力増強を前提に牽制を始めたとみるのが妥当な見方でしょう。
中国・韓国の話題はあまり皆さんの目を引くことは無いようで、メディアも取り上げることはあまりありませんが、国際関係を日本の尺度で見ていると気がついたときは完全に出し抜かれてしまいます。
軍事力は保険のようなものです。何も無ければ無用の長物に見えます。無駄な存在とも見えることでしょう。しかし、中国のように軍拡を進めれば、その影響は将来において経済力に大きく影響し国際的信用の失墜にもつながります。逆に過小であれば、他国からの侵略の脅威に晒され、その国のすべての評価が過小になされるでしょう。当然、外交交渉においてもまともに取り合ってくれることはありません。国家を運営する上で、軍事力は自動車の自賠責保険なのです。決して任意保険ではないのです。
中国海軍にとってベトナムの潜水艦戦力の整備は脅威に映っているに違いありません。我が国もこの動きに乗じ、何らかのアクションを起こす時期画来ていると私は考えます。
何を根拠にこう言い放ったのか、私にはまったく見当もつきませんが、軍拡を続ける中国に新たな動きが見えています。
中国からの報道で、中国海軍南海艦隊(司令部:広東州湛江市(かんとんしゅうたんこうし)の駆潜艇大隊が南シナ海で対潜水艦演習を行ったと伝えられました。
中国らしいと思いましたが、まず「駆潜艇」は現在ではあまり姿を見ることはできません。米海軍、海上自衛隊では整備されていません
駆潜艇とは潜水艦の駆逐を任務とし、局地の警備・艦船護衛に当たる小型艦艇です。沿岸部や近海部の作戦行動を前提としたものです。
第二次世界大戦後、潜水艦が発達し高速化した上に、駆潜艇の発展性が無いことから整備されなくなりました。
南海艦隊を調べてみると、駆潜艇大隊なる部隊を確認できる資料はありませんでしたが、フリゲート艦が多く配備されているのが目立ちます。恐らく、このフリゲート艦が対潜戦を担当するのでしょう。
昨年10月、ベトナムのフン・クアン・タイン国防相が訪日し、防衛省を訪れました。防衛省からは公表されていませんが、同国防相の希望により海上自衛隊の潜水艦内を見学しており、国防相とはいえ同盟国ではない国の国防担当者に軍事機密の塊である潜水艦内を見学させるのは異例中の異例のことです。
日越防衛協力・交流に関する覚書が交わされ、ベトナムからは潜水艦戦力の整備に日本からの援助を求めました。
中国海軍南海艦隊は、1970年になり西沙諸島などでの国境紛争後に戦力が増強され、74年には南ベトナム海軍と交戦、88年にも交戦しています。
これで明らかなように、中国海軍南海艦隊はベトナムの潜水艦戦力増強を前提に牽制を始めたとみるのが妥当な見方でしょう。
中国・韓国の話題はあまり皆さんの目を引くことは無いようで、メディアも取り上げることはあまりありませんが、国際関係を日本の尺度で見ていると気がついたときは完全に出し抜かれてしまいます。
軍事力は保険のようなものです。何も無ければ無用の長物に見えます。無駄な存在とも見えることでしょう。しかし、中国のように軍拡を進めれば、その影響は将来において経済力に大きく影響し国際的信用の失墜にもつながります。逆に過小であれば、他国からの侵略の脅威に晒され、その国のすべての評価が過小になされるでしょう。当然、外交交渉においてもまともに取り合ってくれることはありません。国家を運営する上で、軍事力は自動車の自賠責保険なのです。決して任意保険ではないのです。
中国海軍にとってベトナムの潜水艦戦力の整備は脅威に映っているに違いありません。我が国もこの動きに乗じ、何らかのアクションを起こす時期画来ていると私は考えます。
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