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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/24/21:47

11230800 猫の首に鈴をつけられない日本

東アジア首脳会議では、南シナ海に圧力を強める中国を念頭に、海洋安全保障問題を巡り、日米中が火花を散らしました。

ノダ首相はオバマ米大統領と足並みを揃え中国に国際ルールを守るように迫りました。

ノダ首相の貢献度の高さを自慢したいのでしょうが、日本には鈴の役割を果たす軍事的用意がなく、対話で中国を説得しようと思っているわけではないと思いますが、ちぐはぐな行動は中国に足元を見られてしまうだけです。






アメリカはすでに動き出しています。

オーストラリアを訪問したオバマ大統領は米豪首脳会談で、オーストラリアに米海兵隊を常駐させることで合意したことを発表しました。

南シナ海で自己主張の強い短気で乱暴で高圧的なジャイアン(豪田武)のような中国に、国際ルールを守らせ安定化を図るため、海兵隊を常駐させるものであることは明白です。

南シナ海の出入口に近いオーストラリアに海兵隊を駐留させ、米豪共同軍事行動も視野に、中国の行動を監視し牽制するのが目的です。

アメリカは東アジア首脳会議で中国を牽制しましたが、この牽制の裏書となる軍事力を展開させることを決めたことになります。「口ばかりではない」というアメリカの行動です。

さらに、オーストラリアへの軍事力の展開は、兵力を後方に引き下げることで中国のミサイル・コマンド攻撃などの奇襲から残存性を高める意図もあるはずです。

日本が仮に有効な抑止力となれば、南から米豪、北からは日米による軍事的圧力により、中国を完全に封じ込めることが容易になるはずです。

しかし、現実には普天間基地問題をはじめとする迷走を続ける民主党政権、常識を欠いた防衛大臣、日本が東アジアで中国への抵抗勢力となるには民主党は役不足であることは否めません。

オーストラリアに駐留するのは2500名程度の海兵隊員とのことですが、この数字は日本に駐留する海兵隊の規模からすると規模も陣容もまったく次元の違うものですが、民主党政権の対応が再び迷走すれば、アメリカは次のステップに移行することでしょう。

それは、日本の駐留米軍の縮小や移駐です。

そうなれば、日本の安全保障環境は激変し、日本は新たな防衛戦略を構築しなければならなくなります。

問題は、民主党政権はそれをどこまで理解しているかということです。

政府は福島原発から半径20キロ圏内にある自治体庁舎の除染作業を陸自に命じました。

「専用資機材と専門的知見を有する」陸自部隊の派遣が適切との判断で、この命令が出されたようですが、民間企業で難しいとは、何を根拠に言っているのかわかりません。

それほど民主党は頓珍漢なのです。猫の首に鈴をつける相談はできても、それを実行できる勇気ある者が出てこない。頓珍漢そのものです。

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