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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/07:47

06011000 沖縄県民を見棄てたのは誰なのか

普天間基地問題で、社民党の福島党首が「沖縄県民を見棄てた」との捨て台詞を吐き罷免され、連立を離脱しました。





話は低レベルになり、民主党参院議員から首相退陣論まで噴出。自分たちの選挙が危ないから、党首の首をすげ替えろとは自民党でもやりました。

私は腹立たしいのは、鳩山さんに「沖縄県民を見棄てた」と言った福島ですが、結果的に連立を離脱してしまい自分も沖縄県民を見棄てたのに、鳩山さんに責任を転嫁するのもいい加減にしてほしいものです。

派手なパフォーマンスをして、移設先に「辺野古」と書かれたからと署名拒否しておきながら、罷免されるのは当然なのに、さも罷免した鳩山さんに責任があるかのような口ぶり。福島の言っていた海外移転はどうなったのでしょうか。

しかし、旧社会党からの伝統で、自分たちの意に沿わぬと「反対」を連呼して対案を出さないのが習慣ですから、私から見れば慣れっこです。

福島の言う「沖縄県民を見棄てた」にこだわれば、見棄てたのは福島だけでなく、全国知事会も同じです。

群馬県知事の大澤など、普天間移設「来て欲しい県ない」と、自分の所さえ良ければそれで好しの発言をして、誰もこの発言を問題視していません。これは、沖縄県民に来て欲しくないものを押し付ける発言です。

沖縄の人たちへの仕打ち、これが沖縄の人たちが言う〝やまとんちゅう〟とは、こうした仕打ちから生まれたような気がしてきます。

おかしくないですか。

鳩山さんがウソを言った、場当たり的なことを言ったと責めるのは間違っていませんが、こうした批判に沖縄の人たちのことが少しでも考えられて批判しているでしょうか。

大田実海軍中将をご存知でしょうか。

千葉県出身、海兵41期、海軍における陸戦研究の第一人者として海軍陸戦隊指揮官を歴任しました。太平洋戦争最後の激戦地であり、日本の領土が戦場となった沖縄戦で、海軍部隊の沖縄根拠地隊司令官として戦い、最期は自決されました。

穏やかな性格で包容力に富み、責任感が強く、いかなる状況下でも不満を漏らさず、人を誹謗中傷するような言動は全くなかったといわれる人物です。

沖縄戦で陸軍の首里から摩文仁への撤退で、海軍側は作戦会議に呼ばれず、那覇小禄地区で孤立してしまいます。

自決する直前の6月6日に海軍次官宛の電報が有名です。この電報は自決を覚悟した上での電報で、当時の常套句であった「天皇陛下万歳」などの言葉は全く無く、沖縄県民の戦場での様子を伝えました。

電文の詳細は割愛させていただきますが、沖縄戦の実情を伝え、電文の最後に「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」とあり、現代語訳すれば〝沖縄県民はこのように戦い抜いた 沖縄県民に対し、後世、特別のご配慮をいただくことを願う〟と結んでいます。

沖縄戦での戦没者は200,000~240,000人とされています。1976年に沖縄県が発表したものによると、日本側の死者・行方不明者188,136人で、沖縄県出身者は122,228人、民間人は94,000人とされていますが、日本本土の東京無差別爆撃や原爆と同様、家族すべてが戦没し正確な数字が出せないというのが実際です。

沖縄の人たちは沖縄戦を戦い、戦後はアメリカの占領下に置かれ、日本復帰後もアメリカ軍が闊歩し、アメリカ兵が起こす事件・事故の被害者になり続けなければならない。産業基盤も弱く、沖縄の人たちは本土で職を求めるしかない。それがなぜなのか、それを首相だけでなく、各政治家、そして私たちも明確な説明が求められているのです。それが、沖縄の現実なのです。

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