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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/09:21

06031000 バカにつける薬はあるのか?

緊張が高まる朝鮮半島情勢を尻目に、この国では参院選挙に当選できないからと、党首の「首をすげ替えろ」の大合唱が起き、親中幹事長のクビを手に鳩山さんが辞任、後継をめぐり党内の動きが慌しくなっています。

「おかしい」どころか、私には「狂っている」としか見えません。





約200㎞の海を隔てた国が、戦争になるかならないかの瀬戸際だというのに、自分たちが当選できないから党首交代とは、常軌を逸した行動としか言えません。裏を返せば、民主党は「国民の生活が第一」ではなく、「国民のことは二の次」だという現実を如実に表しています。

福島社民党党首もそうですが、沖縄を見棄てておきながら詭弁を弄し鳩山首相に責任転嫁したのと同じで、日本の政治家、ことに政権政党は国民のことなど眼中にはありません。

民主党には中国と太いパイプをお持ちの幹事長さまがいらっしゃいますので、中国から何らかの情報がリークされて、このような能天気なことを言っていられるのかもしれませんが、実際のところ中国の抑えがどこまで働くか疑問です。北の将軍様と、我が国の政治家の実行力は次元が違います。

現在の北朝鮮は、朝鮮半島の緊張が高まり〝次の一手〟を打つタイミングを計っているはずです。
タイミングが合えば、軍事衝突も起こり得ます。

かつての朝鮮戦争は北朝鮮による奇襲から戦端が開かれましたが、北朝鮮では「韓国から仕掛けられた戦争」とされ、今回のように韓国を挑発し、韓国が軍事行動を起こせば、北朝鮮は全面戦争とまではいかなくとも、軍事行動で応じ、何らかの成果をあげたいはずです。将軍様の統制力の落ちた軍部、疲弊する国民に対し、将軍様は「成果」が欲しいのです。

全面戦争にならないのは、隣国として大変に有難いことですが、韓国が軍事行動をとれない理由に、北朝鮮の「核」があるため、軍事行動を起こせない事情もあります。これは、日本としても大きな問題です。

「核抑止力」が今回の緊張で実証され、北朝鮮は「核」信奉を深め、さらなる核実験、ミサイル発射実験を行うことにも繋がりかねません。

そして、イ・ミョンバク大統領は北朝鮮に強行姿勢をとり続けていますが、韓国内にはキム・デジュン、ノ・ムヒョン政権時代の北のシンパが相当数存在しており、軍事衝突となった場合、韓国内の北のシンパが行動を起こすことも予想され、後方撹乱・テロなども懸念されています。

さらに、韓国はインターネット社会ですから、情報はダダ漏れ状態。一方の北朝鮮は閉鎖社会ですから、韓国は北朝鮮の情報をどこまで正確に収集できているのか疑問です。

私のような「元」自衛官でも、朝鮮半島で軍事衝突が起きれば、韓国に不利な状況であることがわかるのに、この国の政権政党はというと…。

親分だけが頭が悪いのではなく、今回の一件で、党全体が頭が悪いことがよ~くわかりました。

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