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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/20/20:42

05031000 東アジア共同体構想は有難いお題目

上海万博開会式出席のため中国を訪れている仙谷国家戦略担当相が、中国共産党№4と会談し、仙石大臣は中国海軍のヘリコプターが海自護衛艦を威嚇したことに関連し、日中間で危機管理メカニズムを早急に構築したいとの意向を伝えたそうです。




国際法に則っての行動に威嚇してきた中国側の非を認めさせず、話を一挙に飛ばして「危機管理メカニズム構築」とは、今回の威嚇行動を鳩山民主党政権は、どう捉えているのでしょうか???

この会談で、また「東アジア共同体構想」なるものを持ち出しているようですが、日本国内は共同体構想どころではないはずです。カネ、普天間基地移設と、自分たちが不甲斐ないために騒動になっているというのに、マトモな神経なのかと疑いたくなるほどです。

連休明けに、末期の歴代自民党首相のように放り出し辞任、選挙惨敗辞任などとならなければいいのですが…。

しきりに「東アジア共同体構想」なるものをちらつかせる鳩山民主党ですが、これがどういったものなのか皆目見当もつきません。具体的な説明を鳩山さんはしていないからです。

アメリカに脅されてパニック状態になり、国外移転→県外移転→県内移転・分散という体たらく三段活用状態の普天間基地移設問題ですが、基地移設だけでまなじりをつり上げるアメリカは東アジアに属さないため、この共同体構想にどう絡めるのか大きな疑問です。

民主党の中国ににじり寄る動きから推測すると、日中両国を軸に構想を実現させるようですが、普天間基地移設であれだけむくれるアメリカが、共同体を形成するのに関与させないとなると、どんなことを仕掛けてくるかわかりません。日米同盟を堅持しながら、東アジア共同体を構築することは不可能でしょう。

現実を見れば、日米同盟は軍事同盟であり、日米共通の敵は今のところ北朝鮮です。しかし、北朝鮮の背後に隠れる中国・ロシアから見れば、日米は潜在的脅威であり、日米からも同じ潜在的脅威です。こうした敵対関係で、政治面まで踏み込む「共同体」形成は不可能です。

仮にそれを乗り越えられたとしても、北朝鮮の扱いをどうするのでしょうか。

北朝鮮だけを省き、日韓中露で共同体構想を進めても、北朝鮮包囲網は完成しますが、北朝鮮を孤立させることはいつ爆発するかわからない爆弾を抱えるようなもので、賢明な策ではありません。

中国にしても北朝鮮と比べマシなだけで、共産党による独裁国家であり、少数民族を武力弾圧し、人権問題を抱える国家であることを忘れてはなりません。さらに、事実上の独立国家である台湾に武力行使する可能性もちらつかせている国と手を組むのは、可能なのか妥当なのか、どうこう議論する余地すらない現実問題です。

それでは韓国、ロシアに期待したいところですが、両国とは領土問題が存在し、ロシアとの関係を日本政府は詳しくコメントしていませんが、事実上、占領国と被占領国という関係であることを忘れてはなりません。

民主党は「説明」が苦手なようです。

普天間基地移設の迷走を説明していませんし、高速道路料金の問題も説明していません。そして、東アジア共同体構想も説明のないまま一人歩きさせようとしています。

宗教は人間社会に必要であることは認めますが、題目を唱えても幸せにはなりませんし、腹を満たしてくれることもありません。鳩山民主党政権が、題目だけを声高に唱えているように映るのは私だけでしょうか。

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