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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/19/08:36

08190700 早急に戦後を総括すべき

東日本大震災、それにともなう巨大津波、そして東京電力福島第一原発事故と、政府の対応がちぐはぐで何ら被災者・避難者のためになっていないことが大きな問題と国民は捉えていますが、当の政治家そして官僚は全く意に介してはいません。





何故、このような温度差が生まれてしまっているのか考えると、政治家と官僚の拠り所とする「法律」が整備されておらず、何も為されないまま無為な時間だけが過ぎています。

こうしたことは民主党や官僚の責任ではなく、本を正すと憲法に国家の非常事態に何ら誰が責任を持ち、誰が権限を行使すべきか何一つ書かれていないことが全ての根源にあります。

日本は戦争を回避するためと称し、有事から目を背けてきました。捻じ曲げられた「言霊信仰」が背景にあるにせよ、それは余にも現実離れしたものです。

だからといって、民主党に責任がないとはいいません。政治主導にこだわるあまり、官僚を総動員して事に当たらず、危機を管理して対応を一元化するリーダーシップもない首相により、嫌いな「自衛隊」に何もかも委ねるしかない醜態をさらすことになりました。能力のなさは震災直後、議事堂から官邸に急遽戻る首相の目が泳いでいたのが、何よりの証拠です。

有事から目を背けてきたのは、戦後の冷戦体制下のことを思い浮かべるとすぐにわかります。

欧米では米ソ核戦争が現実の問題とされ、核シェルターが作られ、地下鉄は地下深くに駅が設けられるなどの核シェルターとしての機能を持たせていました。

テレビなどで、モスクワの地下鉄が深いなどと物珍しそうに取り上げていますが、その理由を理解しようとしないのが非常事態に備えることに目を背けてきた日本人の証拠です。

皮肉なのは、戦後の冷戦体制下、新左翼を気取った学生運動に奔走した人間が首相の座にあったことです。冷戦下、学生運動などできる状態ではなかったのが国際情勢ですが、それを敢えて行えた事実を首相は理解していないでしょう。

国家危機と言いながら、思いつきで対策本部やチームを次々と乱立させ現場を混乱させただけ。被災者支援や原発事故対応は小学生の学芸会どころか幼稚園のお遊戯会でした。

憲法、法律が存在しないため無責任な政治家・官僚を次々と生み出し、責任を取らないことに自責の念すら浮かばない様子も明らかになりました。

高い線量の原子炉にヘリを使って放水を命じた首相と防衛相ですが、防衛相は「首相と私の思い決断を統合幕僚長が判断し、統幕長自らの決心で実行された」と事も無げに言い切りました。

普通の感覚であれば、こうした責任回避の発言はできないはずですし、後の撤回もしくは修正されるはずですが、防衛相は何の反応もしていません。

国家危機に何をどうして国民の生命を守るべきか憲法・法律に明示されていないため、このような歪んだ政治家を作ってしまったのです。

2万人を超す死者・行方不明者の犠牲に、政府・官僚。国民が一体となり国家の危機管理のあるべき姿を早急に模索し形作って行くことが犠牲となられた方々の供養となるのではないでしょうか。

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