憂い　next ver.

刑法第211条　業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。※第2項省略

私の知人が預かる現場で墜落事故がありました。

状況を見ていた人間は誰もなく、あくまでもケガの状態から墜落した状況を判断するしかありません。同業からは墜落する可能性はほとんど無いにもかかわらず墜落したのは、本人が何らかの発作で意識を失ったものと想像は難くはありませんが、ケガの状態から医者が想像したのは「お尻から落ちた」というものでした。

彼は業務上過失致傷に問われるか否か、事故対応と処理の心労に、今後の動向に仕事どころではないと思うのですが、そんな素振りはまったく見せずに仕事を続けています。

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あり得ない・起こり得ない事故で、個人に刑事処分が下されるか否か。その一方では、巨悪の権化！　東京電力には事故から1年が経とうとするのに、未だに司直の手はまったく伸びていません。

とんでもない事故を起こしながら、原発が使えなくなり経費がかさんでいると電気料金値上げを打ち出す泥棒に追い銭状態。巷間では原発廃止ばかりに目が行き、東京電力の犯罪など政治家・官僚・マスメディアが結託し、国民の目をそらそうとしているかのようです。

地域政党が人気を博し、国政に乗り出すかのようですが、流行物好きの日本人は民主党に懲りず、またもや海のものとも山のものともつかない政党に期待をしています。

どんな政党でもかまいませんが、こうした巨悪を放置する政治を質し、官僚に予算の使い方を教示し、マスメディアを瓦版根性を叩き直すことができる政党であれば、私は共産党でも民社党でも政権を担うことに問題はないと思います。

しかし、流行による勢いだけで、その政党を信用し政権を委ねるようなことは、民主党の前例もあり絶対にできません。

巨悪をなぜ赦すのか。

バブルの崩壊などにより銀行の不良債権問題では、大口の債権者は免除され、市井の小口の債権者は様々な手段を取り立てるという、今回のような巨悪は赦されました。

借りたものを返すのは、幼い頃から親に教えられる道徳的な常識です。それが、なぜ大人になり権力や組織力を持つとこの道徳的常識から反することが赦されるのでしょう。

子供に説明できますか？

私の知人のように、東京電力は処分を心配する様子はありますか？

数多の国民に心的傷害を負わせ、福島県民には基本的人権を蹂躙するようなことをさせ、ホットスポットとして名が出た地域では建設計画などは中止に追いやられ、国民に大きな負担を強いた罪が問われないというのは不条理どころか、まったくその意味が理解できません。

放射性物質を子や孫に残せないのは当然ですが、東京電力福島第一原発事故を子や孫に、どう責任を取らせたのか説明できないでは済まされないのではないでしょうか。

個人的には日本人・日本では原子力発電所は不向きです。段階的な廃止を具体的に検討するべきと私は考えますが、それよりも何よりも巨悪に正しい法的制裁を加えるのが先ではないでしょうか。やった者勝ちは絶対に赦してはなりません。

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