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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/27/03:10

01150800 島嶼防衛とはどこを指すか

陸自第1空挺団の訓練降下始めが12日、陸自習志野演習場で行われました。

第1空挺団は陸自精鋭部隊の一つであり、これまで災害派遣等でも、もっとも苛酷な現場を担当し、見事に任務を遂行してきた部隊の一つです。

各メディアでは、「離島奪還」を想定した訓練を公開したとしていますが、この〝離島〟とはいったいどこなのか防衛省/自衛隊は明らかにしていませんし、メディアや軍事オタク界では、尖閣諸島だと決めてかかっています。






尖閣諸島の中で魚釣島は面積3.82平方キロメートル、石垣島北西170kmに位置し、250mの急峻な崖が東西に横断しています。

このような島に中国軍が上陸し占領するかのように我が国のメディアは喧伝していますが、私が中国軍の作戦を担当するのであれば、八重山列島(西表島・石垣島等)と宮古列島(宮古島・下地島等)を占領した後に尖閣諸島を確保することを考えます。

尖閣諸島に守備隊を配置したとしても補給線の確保は難しく、守備隊の配置はかつての日本軍守備隊同様、武器も食糧もなく飢餓状態に陥るのは明白です。

仮に尖閣諸島が中国に占領され、奪還作戦が行われるとしても、尖閣諸島の制空権を自衛隊が確保していなければ逆上陸など夢のまた夢となります。

尖閣諸島を守るのであれば、八重山列島・宮古列島の防備を固める必要があります。尖閣諸島を占領しようと企図するならば、当然、これらの島々も航空攻撃や巡航ミサイル、弾道ミサイル攻撃にさらされることになります。

尖閣諸島に対し中国が武力行使する覚悟をした場合、当然、米国の介入も念頭に置いているはずであり、中国は何らかの担保で米国の軍事介入を回避することでしょう。

米国は領土問題には基本的に不可侵であり、当事者同士が決めるというのが彼らの本音です。

尖閣諸島を守るには、まず制空権確保のため航空部隊の増勢、続いて制海権確保のため海上部隊の増勢が急務なはずです。そして、最後に対艦ミサイルや対空ミサイル等揃えて行くのが順当なはずです。

尖閣諸島近く(沖縄等)に航空部隊を増やすにしても、那覇空港は狭すぎです。

確かに電子技術等で上回る日本ですが、それでも日本(自衛隊)の数倍の兵力を前に、日本が誇る技術力を発揮できるだけの弾薬や燃料は確保できているのでしょうか。PAC3を配備すると歓迎ムードが広まっていますが、そのPAC3は何発配備されるのかは伝えられていません。数は防衛上明かされることはありませんが、これまでの自衛隊の慣例では満足のいく数字ではないことはわかりきっています。

危機感が本当に自衛隊/防衛省/日本政府にあれば、遅れに遅れているF-35ではなく、もっと容易に入手でいる戦闘機を急ぎ導入を検討するはずです。

曖昧な「離島防衛」の看板、守ろうにも守れない小島、防衛省/自衛隊の口にする離島(島嶼)防衛の金看板は、予算獲得のための方便の可能性もあるのです。

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