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憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/08/00:15

01110800 劇的ビフォーアフター

漫才でボケ役とツッコミ役と二人で演じるものがあります。ボケ役は間違いや勘違いを織り込んで笑いを誘い、ツッコミ役は素早くこれを指摘して、笑うところを観客に示すという役割分けがあります。

自衛隊のボケた武器についてお話しましたので、私はツッコミ役に徹して今回もまたツッコミ役になってみようと思います。








上は73式小型トラック(ジープ)、下も73式小型トラック(パジェロ)です。しかし、陸自HPでは、装備品としては画像が存在していません。

制式装備品ではないということでしょうか???

自衛隊では小型4輪駆動車として米国のジープを国産化し、これを改良して使ってきました。最終型が73年に採用されたため73式小型トラックとしてなったのです。製造は「三菱自動車」です。

人員、物資輸送、対戦車誘導弾、無反動砲などが搭載されるバリエーションも見られました。

90年代になり排ガス規制が厳しくなり、73式小型トラックの後継として三菱パジェロのショート・ホイール・ベースモデルを改良した「73式小型トラック」が採用されました。

このような与太郎噺となっているのは、ジープを改良したらパジェロになったということなのです。ドラえもんのような話ですが、事実なのです。これでは、コロナ・マークⅡを改良したらマークXになったという、これまた臍で茶を沸かすような話です。

誰もこのような子供だましに疑問を持ってはいません。予算を担当する財務省では、「書類が揃っているから問題ない」とのことです。

アメリカではM151(ケネディジープ)の更新としてハンヴィーが採用され、ハンヴィーを部隊(用途)によって様々な改造が施されています。

自衛隊ではこのハンヴィーをパクって、ジャンビー(失礼! 高機動車)を採用しましたが、カネが無いくせに、こんな贅沢許されるのでしょうか。

高機動車は使い勝手がよいのか、様々な派生型が見られますが、パジェロにはそれは見られません。自衛隊型パジェロは必要だったのでしょうか?

ほとんどの国ではベースの車両を採用し、それらの改良や改造を施し使用しています。ハンヴィーに限らず、英軍ではランド・ローバー・ウルフを用途に応じ様々な改造をしています。

こうした問題は、現場に問題があるのではなく幕僚監部・本省に問題があるために起きているのです。言いたくはありませんが、幕僚監部の高級幹部等の天下り先確保が、こうした誤った採用をしているのではないでしょうか。こうした誤りは、現場に大きな負担となってのしかかっています。

大宮で大型車両のタイヤは破裂し、自衛官が死亡した事故がありました。このタイヤは、あの民主党政権下に購入された韓国製のタイヤだった可能性が疑われています。

クムホタイヤは、あの中国でさえ品質を問題視しているのです。そんなタイヤが、トップレベルの緊急を要する組織の車両に使われているなど、有ってはならないことです。安ければ外国製でもいい!と軍服にイチャモンをつけた政治家のいる政党が絡んでいるのは疑う余地がありません。

現場ではタイヤメーカーを指定できませんので、そのしわ寄せがタイヤの破裂であり、自衛官がその犠牲になったのです。

現場の隊員には申し訳ありませんが、そのツケは巡り巡って、納税者である我々国民に回ってくるのです。



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