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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/28/10:03

05150800 国益とは何か

「私は領土と主権を守り日中関係を改善する国益を守ったことで解任される。誠に理不尽だ」

解任され怒り心頭の川口順子のコメントです。

「国益」とはすべての免罪符のような使い方をされているようですが、川口の行為は本当に国益を守ることなのでしょうか。




「国益」とは非常に曖昧な言葉です。

「国益」とは国の利益を意味しますが、「国益」としての定義はありません。

今回問題になった無許可の出張延長ですが、これは中国側からの予定変更に川口側が応じたことが発端で、中国側に予定をずらして「国益」を論じるのはいかがなものでしょう。

中国側の日程に従うほどの日本にプラスになる材料はあったというのでしょうか。

川口、自民党からは一切の説明はありません。

ニュース上では、川口の「国益」を守った会談後、中国外交部は「尖閣は核心的利益」と会見で述べたのは、川口の説明する「国益」は守れなかったということにならないでしょうか。

外交問題に関し外相経験者とはいえ、一介の議員が「国益」を軽々に口にして「外交」交渉をしているのは、差し出がましいことでしかありません。

餅は餅屋ではありませんが、「国益」を口にするのであれば、習近平にパイプがあるとされる小沢一郎と連絡を取り合うなどして会談をセットするのであればわかります。

しかし、川口は完全に中国の予定変更に追従して、「国益」を守ったというのはウソもほどほどにして欲しいものです。

川口の日程の変更は、安倍政権の意向に沿ったものであったのか、自民党の意向だったのか、川口の個人的なものだったのか明らかにされないまま一件落着を急いでいるかのようです。

仮に安倍政権の意向であったとすれば、口ではタカ派ぶってはいても弱腰の無策外交の安倍政権の第二幕であり、アメリカにもロシアにも相手にされなかったから、今度は中国と…という目論見があるかのようですが、安倍政権はこの問題に関して一定の距離を置いているように見られます。

川口は自民党と相談したと釈明していますが、自民党は何を材料に日程変更させたのか。参院選を有利に進めようとする何らかの材料にしようとしているかと思われます。

これまで、自民党は選挙勝利のためなら何でも利用してきました。

高齢者優遇など、選挙対策の最たるものです。

選挙の投票率が高いのは、高齢者層が飛び抜けており、当然、高齢者への優遇措置はこうした背景があるからです。

これが、若年層(20・30代)の投票率が高ければ、高齢者切捨て、若年層優遇の措置が行われます。

真に「国益」を唱えるのであれば、中国側の一方的な日程の変更に追従し国会を混乱させたことを「国益」で釈明しなのではないでしょうか。

どこまで自分たちの保身のための政治をするのか、本当に国家・国民の将来を憂える政治家の不在は日本人は気付いていませんが、海外はそれを完全に見透かしているのです。

そうした政治家と暗闘を続ける官僚。あまりにもレベルが低い政治・行政に世界から失笑を買っているだけです。

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