忍者ブログ

憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

11290504 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • :11/29/05:04

04010800 危機管理能力~携帯電話解約から見える日本の素顔~

外交の場に出かけて、わざわざ「想定外を想定しよう」などとのたまう我が国の首相殿ですが、これは危機管理能力に欠陥がある証拠でもあります。

笑い話ではありませんが、治安の悪い国に仕事で行くような場合、合言葉は「何かあったら絶対にアメリカ大使館に逃げ込め」といっていました。〝間違っても日本大使館には逃げ込むな〟ということです。






危機管理が日本で取沙汰されるようになったのは、阪神淡路大震災以降だったと思います。それまでは、「危機」管理ではなく、「安全」管理に重点が置かれていました。

英語圏では、危機管理を「リスク」と「クライシス」に分けて考えます。

リスク・マネージメントは、リスク(危険)を洗い出し、それらが発生しないよう予防するもので、クライシス・マネージメントは事前に予測出来なかったリスクが起きた場合に、被害を最小限に食い止めるものを指しています。

日本ではこれが一緒くたにされて「危機管理」として使われています。

日本人は「熱しやすく冷めやすい」などともいわれます。

これは、島国という特殊な環境下での生活に、不幸なことを忘れて「新しい生活」に馴染もうとする習慣がDNAに刻まれ、いつのまに「忘れる」という遺伝子を作ってしまったと思われます。

「歴史認識」という言葉が近隣諸国との障壁になったり、相手国が利用したりして外交問題になってしまうことがありますが、たかだか半世紀前のことさえ忘れてしまったかのような信じられないことで近隣諸国から突っ込まれているのを見ると、「認識」ではなく「知覚」の問題だと思わされるのですうが、こうした日本人特有のDNAが危機管理をさらに難しくしているのではないかと思います。

さらに言霊信仰も重なり、日本人は過去の経験から学ぶことは不可能かのような有様に気付きます。

しかし、こうしたことの原因は、日本人の狡賢さにあるように私は思います。

自己中心的で狡賢い、日本人の誰にもある感覚。

忘れる+自己中心的+狡賢い=今の日本人の典型。

昨今の現状は
東日本大震災で味わった思い:忘れる
大きな地震はこないだろう・大丈夫だろう:自己中心的
災害に備える無駄はしたくなり・面倒くさい・何かあれば誰かがなんとかしてくれる:狡賢い
これが、今の多くの日本人の考えではないでしょうか。

先日、PHS携帯電話ウィルコム・ショップの店長と話をする機会がありました。店長は、昨年末から「解約」が増えていると嘆いていました。

東日本大震災で通話制限をしなかったウィルコムは、災害時に強い携帯電話だとメディアでも取り上げられていましたが、震災から一年ももたず「解約」とは…その理由は「使い勝手悪い」だそうです。

この理由に、忘れる+自己中心的+狡賢いが働いていると思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

拍手[4回]

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+