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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/21/22:56

05251000 危機管理できないために呼んだ危機

危機管理と言葉では簡単に言えますが、ふだんの生活からどういったものかを表すには難しいものがあります。





極端な表現ですが、人間が病気にかかっても詳しく状況が伝えられますから起こり得ませんが、動物などが病気にかかり動物病院で診察を受けても、数日経っても回復する兆しが全くない状態を想像してください。

飼養してきた愛する自分の動物がこうした状態になると、危機管理を身につけた人間は回復を祈るのではなく、電話帳やインターネットを使って動物の葬儀や火葬ができる業者を探すことです。

日本人はこういった行為を「縁起でもない」と言って否定します。それを敢えてやらなければならないのが、危機管理なのです。

そのタイミングは、人それぞれの経験や感覚によって様々です。

例えば、車を運転していて、前方を走行中の車が止まりました。その車は曲がるのか、その車の前方で何かがあり停車しているのか全くわかりません。その時、自分が運転している車のブレーキを踏むでしょうが、人によってそのタイミングは様々です。中には、追い抜こうと考える人もいるはずです。

この状況で、ブレーキを踏むのは危機管理を実行できる人であり、追い抜こうとする人は危機管理ができない人と言っていいでしょう。

危機管理ができない人、自分の見えない状況を考えようとしない人=危機管理できない人ということです。

危機管理ができないというのは、ある意味「純粋な日本人」なのかもしれません。でも、それは〝考えない人〟であることも事実なのです。

考えないことは悪いことではありません。

日本の文化が、悪い事を考えるとそれを招くとする民間信仰的な発想があるためです。

危機管理が頭の中にあれば、事が起きても対応は可能です。

突然、大きな地震が襲ってきました。

大き揺れを感じたら、同時にいくつかのことをしなければなりません。

一般的には、次のように対応するとされています。
①まずは自分の身を守る
②ドア(窓)を開けて出口を確保する
③グラッときたら火の始末をする(揺れが大きい場合は揺れがおさまって から火の始末をする)
④慌てて外に飛び出さない

便宜上、番号を付しましたが、これを同時に行わなければなりません。

私は地震を感じたら、まず火の元の確認をします。揺れの大きさにより、ドアや窓を開けます。危険を感じるような揺れであれば、この次に自分の身を守ることを考えます。

地震での対応要領のように、実際に事が起きてからも、まともに考える能力があれば充分な対応が可能なのです。

では、なぜ口蹄疫がここまで拡大してしまったのでしょうか。

それには、いくつかの原因があると思います。

まず、一次感染の家畜を見逃してしまったことがあるはずです。

人為的なミスで見逃したのか、意図的に隠蔽されたのかわかりませんが、ここまでの感染拡大となったのは意図的な隠蔽があったと見るのが妥当ではないでしょうか。

最悪の結果を招いたのは、誰も責任ある行動を取らなかったことです。

一次感染の疑いのある家畜を隠蔽、県の担当者の対応、国の担当者の対応、全てが責任転嫁・自己保身をしたがために、無益な殺生を行うことを招いてしまったのです。

今は感染拡大を防ぐのを第一とし、さらに畜産農家の保障を考えなければなりません。

口蹄疫が終息に向かうのが確認されたら、次に感染経路の特定や責任問題の追及を行う必要があります。それをしなければ、第二の口蹄疫感染爆発の時限爆弾を抱えることになります。調査を徹底し、責任追及を行い、変えなければならないものは全てを変え、責任あるべき者は処罰しなければ、同じことは繰り返されます。

惜しむらくは、自民党のセンセイ方も活発に動いていらっしゃるようですが、政争の具にするのではなく、真に畜産農家のためになることを考え、民主党政権と話し合いをすべきであり、政争の具にはしないでいただきたいものです。感染がこれ以上拡大すれば、日本の畜産農家だけの打撃ではなく、日本人の食肉市場へ甚大な影響を及ぼすことになるのですから。

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