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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/27/02:42

10040800 危ない国

九一八事変(満州事変)の発端となった柳条湖事件は、昭和6(1931)年9月18日に起きました。

柳条湖事件は、関東軍高級参謀板垣征四郎大佐、関東軍作戦参謀石原莞爾中佐が首謀して行われました。9月18日22時20分頃、奉天北方の柳条湖の南満州鉄道線路上で爆発があり、線路が破壊されました。関東軍は、これを張学良らによる破壊工作と断定。関東軍はこれを根拠に、中華民国東北地方の占領に動き出しました。





毎年、事件の起きた遼寧省瀋陽市で式典が行われてきましたが、今年は遼寧・吉林・黒竜江の旧満州3省で初の共同主催で行われました。

式典に合わせ現地時間09時18分から14回の警鐘と防空警報が鳴り渡りました。こうした警報を鳴らしたのは、中国全土で100ケ所前後で行われました。

人民日報に記念社説を掲載。人民日報は中国共産党中央委員会の機関紙です。社説が掲載されるのは重大事件、重要な記念日に掲載され、中国当局がいかに「九一八事変」を別格として扱う意図が明らかです。

社説では、日本の中国侵略批判から始まり、「日本は軍事的に再び捲土重来する可能性が十分にあり、日本の軍国主義はすでに復活している」と結ばれています。

これは、中国共産党による対日姿勢を明らかにしたもので、我が国は中国に最大級の警戒を要します。中共政府は武力行使を厭わない体質です。日本のように憲法で「戦争放棄」「戦力の不保持」「交戦権否認」と、自らに手かせ足かせを課していないばかりか、紛争に武力を用いることを当然のことであり、中華思想からも相手を見下すため、領土紛争となれば武力行使するでしょう。

「日本軍国主義」は、江沢民時代に声高に訴えられました。胡錦濤時代になり、「軍国主義」は訴えられなくなりました。
胡錦濤時代は歴史問題を持ち出し、日本政府を批判するのは常套手段として用いられましたが、「軍国主義」とはまったくじげんの違うものです。

歴史問題は過去のことで、軍国主義は現在の中国の脅威と映ります。

中国の軍拡の釈明であり、日本に対し新たなる手段を用いる可能性が非常に高くなっているのです。日本は中国にとり「脅威」であり「敵国」であると宣言したのです。

胡錦濤政権は末期であり、新たな指導者となる習近平が、対日政策を「敵国」と見なし接することを高らかに宣言したのです。中国の将来は経済・社会とも安泰とはいえず、深刻な場面を迎えた場合、中共政府は国内危機を「反日」に導き、国民の目を逸らせようとしているのです。

私たちの気付かないところで、こうした日本の真の脅威が生まれ、それが静かに増殖を始めています。「市民」を騙り政治を破壊した民主党、私たちは岐路に立たされていることを認識すべきです。

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