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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/28/19:44

03251200 他人事ではない!

自衛隊・防衛問題世論調査が行われ、東日本大震災での災害派遣活動を「評価する」としたのが97.7%、自衛隊に対する印象は91.7%が「良い印象を持っている」と回答したそうです。

でも、「自衛隊・防衛問題に対する関心」では、「関心がある」との回答は69.8%(男性76.2%、女性64%)というものでした。防衛省では、「関心がある」との回答が69.8%と昭和53年以来の最高値だとしていますが、防衛問題に約7割しか関心がないというのですから、「他人事」だとでもいうのでしょうか。






こう書くと、私もネトウヨに格付けされるのかもしれませんが、防衛問題は右も左も関係なく、自身に係わる問題なのは私が説明するまでもありません。

「関心がない」との理由は、「よくわからないから」が46.7%、「自分の生活に関係ないから」30.7%だったそうです。

「よくわからない」「関係ない」…言葉もありません。

1970年代から80年代にかけて、多くの日本人が北朝鮮の工作員らなどから拉致されたのは誰もが知ることと思います。

日本の領土内に侵入し、日本人を拉致することは国際法では「直接侵略」とみなされます。

しかし、この国の政府の対応はどうだったでしょうか。国民の反応はどうでしょうか。メディアの扱いはどうだったでしょうか。

それでもまだ、「わからない」「関係ない」と言いきれるのは、どういった理屈がそこに働いているのでしょうか。

自民党政権下の日本政府の対応も、防衛問題に関心のない人と同じでした。

87年に大韓航空機爆破事件が起き、拉致された日本人の存在が疑われるようになると、国会では国家公安院長は「北朝鮮による拉致の疑いが濃厚」とし、真相究明に全力を尽くすとしました。

外相は「我々の主権が侵されていたという問題」、「全くもって許しがたい人道上の問題」、「強い憤り」、「主権国家として当然とるべき措置はとらねばならぬ」と答弁しましたが、ともに「国交がないから」と言葉を使うようになります。政府だけでなく外務当局も右へ倣えでした。

個人であれば心理的作用があって、こういった行為をするでしょう。しかし、一国の政府と機関が、現実・事実から逃避する行動は、自分たちでは何も出来ないという事実を隠すためにしているはずです。

ご家庭で就寝されるとき、玄関に鍵をかけないでやすまれる方はいるでしょうか。

防衛問題は、この「鍵」と同じです。

「わからない」「関係ない」で鍵もかけずにやすまれるというのであれば、それは人間として何らかの問題があるのではないでしょうか。

防衛問題は身近な問題なのです。決して他人事ではありません。

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