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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/20/08:04

04231000 中国、民主党という名の愚者

普天間基地移設問題でモタついているかと思えば、中国艦隊への対応もモタつき、鳩山民主党内閣の外交能力の欠如が浮き彫りになっています。面白いのは、政府だけでなく一部のメディアが中国に配慮しているのか、伝えられていないものもあり、政府だけでなくメディアまでも独立国家の体裁を成していないのが表れています。





まず、時事通信の報道によると、東シナ海で哨戒飛行中の海自P-3Cに、速射砲をロックオン状態にしたというのです。怒りを通り越して、中国海軍士官の無知振りが現れており、これは失笑しかできません。

冷戦時代、似たようなことはソ連によって度々ありました。ソ連艦艇を追尾中の海自艦艇に艦載砲が向けられた、スクランブル発進した空自戦闘機に機関砲が向けられたなどありましたが、さすが(?)にソ連はまだ常識が通用していたのか、レーダー照準まで合わせるようなことはしませんでした。

なぜなら、レーダーで照準を合わせれば、相手側に知られることになりますし、レーダーの周波数まで知られるため、そこまではしませんでした。さらに、武力による威嚇とみなされるため、国連憲章に抵触する可能性もあり、今回の中国のような愚行は行われませんでした。

日本側も無知振りは負けていません。

先に起きた艦載ヘリの異常接近では、中国に抗議したのが事件発生から4日後というモタついた対応で、外務当局が外相に報告するのが遅れたというのです。政府も政府なら、外務省も外務省です。害無省と名称変更していただきたいような体たらく振りです。

中国の軍拡をあれこれ懸念している専門家もいますが、中国は世界第二位の経済大国となり、体面と自尊心を保つための軍拡はいったいどこへ行こうとしているのでしょうか。核、弾道ミサイル、原子力潜水艦、国産戦闘機と続き、航空母艦に手を伸ばしたのは、こうした表れではないでしょうか。

歴史的には、漢民族は周辺諸国を威圧するために「大型艦船」を好んで使う傾向があります。

15世紀の明朝では、鄭和が有名です。永楽帝に宦官として仕え、船団を率い東南アジア、インド、アラビア半島、アフリカまで航海しています。鄭和の指揮した船団で最大の船は、全長約137㍍、幅約56㍍という巨大な船でした。船団は62隻、乗組員総数は27,800人という、現代でも成しえないような大船団でした。

近代では、19世紀の清朝がドイツ帝国に大型装甲艦の建造を依頼し、完成して回航されると周辺国に〝お披露目〟という名目で威圧をしています。

日本を訪れた際に、中国艦隊乗組員の規律の緩みが日本海軍の東郷平八郎や秋山真之の目に止まっています。今回の事件は、124年ぶりに中国海軍が恥をさらした再現といえるでしょう。

漢民族が自国の艦船を外海に出したがるのは、平時に外交圧力として利用しようという遺伝子的な嗜好があるのです。ですから、つい調子に乗って、ヘリの異常接近やロックオンなどといったことを仕出かしてしまったのです。

それはそれとして、日本の外交能力というものを身につけていただきたいものです。老婆心ながら、いくら侮蔑的な言葉を使って相手をバカにしても、バカにする前に冷静に事象を見つめ、論理的に相手を批判していただきたいとも我が同胞にも伝えたいものです。

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