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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/05/20:12

02170800 バッタもんつかまされた!

2017年3月末までに引渡される次期主力戦闘機F-35Aの性能が、防衛省の要求を満たしていないことがわかりました。

バッタもんのF-35というわけです。

そんなニュースが流れたと思ったら、今度は「武器輸出三原則」がどうのこうのと、よくわからないF-35にまつわるニュースです。




F-35は多用途ステルス戦闘機ですが、懐石料理を重箱に詰めた「松花堂弁当」のようなものです。

米国はF-35に米空軍F-16、A-10、米海兵隊AV-8、F-18、米海軍F-18の代替をさせようというのですから、計画自体に無理があると見ていいでしょう。

F-104のような事態が起きなければいいのですが…。

F-35の性能等については、すでに種々の情報がありますので私からお話することはありませんが、政府/防衛省から流されるニュースと温度差があると思われませんか?

尖閣諸島を巡る日中間の対立、空自第83航空隊第204飛行隊のF-15のスクランブル回数が増加し、耐用期限が計画より早く来るというのですが、バッタもんをつかまされても政府/防衛省からのコメントは無し!

その一方で武器輸出三原則云々とは、偶発的衝突から日中戦争が囁かれる割には、政府はノンビリし過ぎているように感じるのですが皆さんはどう感じていらっしゃるでしょうか?

戦闘機におけるマルチロール(多用途)化は実は成功例が少ないのです。

最近のものではF-22が制空戦闘機として開発されていたものを、対地攻撃任務を付与しましたが、ステルス性という特性から大型爆弾が搭載できないなど、対地攻撃任務で有用だと期待されているだけです。

F-15Eは制空戦闘機の発展型ですが、機体構造は6割が見直されているといわれており、ッマルチロール化の難しさがうかがえます。

その点、F-4ファントムⅡは例外中の例外で、F-4に匹敵する戦闘機の出現は期待できそうにありません。

自衛隊の武器選び、ことに空自は女々しいことを繰り返してきました。

「アメリカさんと同じでなきゃヤダ!」とばかりに、米空軍で採用もしくは採用予定の戦闘機を選んできました。

日米同盟の観点から、それはある意味では理に適ったものですが、国家はそれぞれの戦略があり、それに基づいた戦術が練られて武器等が選択されていきます。

武器等の選択には、戦術だけでなく国の経済状態や対外的な波及効果なども加味され戦術・国に合った兵器が調達されます。

イージス艦は北朝鮮のミサイル脅威に対応するミサイル防衛の一翼を担うものですが、北朝鮮のミサイル問題が浮上してなければ、イージス艦は無用の長物となりかねない状況にあったのをご存知ですか?

現在、確かに北朝鮮のミサイル防衛に有効であるイージス・システムですが、それでは日本にミサイルを撃ち込む可能性のある国は北朝鮮だけなのかというと、残念ながら答えはNOです。

それでは、イージス・システムが北朝鮮以外の国家による日本へのミサイル攻撃に有効なのかというと、これまた答えはNOということになります。

F-35の採用には、カタログスペックを信じ、そこから性能を割り出し、他の候補機よりも「優れている」と決まったものです。

安価な品物であればそれで十分なのでしょうが、戦闘機は安価なものではありません。

ましてや、税金から賄われていることを認識していただかないと「失敗でした」では済まされるものではないのです。

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