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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :11/27/19:38

03030800 ニュースの裏側

沖縄県久米島沖で海洋調査中の海保測量船に、2月28日と29日の2回にわたり、中国海洋局の船から調査中止の要求が出されました。

あまり注目の集まるニュースではありませんが、警戒を要する事態です。

中国の海洋戦略の尖兵として民間船舶を活用するのは常套手段です。南シナ海での海洋権益拡大を狙う中国は、民間船舶である漁船を差し向け、次に漁船を保護する名目で漁業監視船を出してきます。そして、海上警察から海軍艦艇が出てきて、実効支配を固めていきます。

民間船舶を活用するのは、領海と排他的経済水域に対し地固めをすることを目的の第一としています。民間船舶により主権を主張するのです。

仮に事態が悪化しても、トカゲの尻尾切りで逃げられますし、相手がちょっとでも油断すれば、外交問題へと発展させるだけのことです。

かつては米海軍の音響測定艦に中国漁船が進路妨害をしたこともあります。

今回の海洋調査局の艦艇が、日本の排他的経済水域内で調査中止を求めるのは海洋法を無視するものですが、中国政府は海洋法を独自(独善的)解釈をしており、彼らの認識では国際法で認められている日本の排他的経済水域でも、中国の影響力のある水域となるのです。

ちなみに、中国軍幹部は日本の自衛隊を「戦えない軍隊」と語っており、彼らは日本を徹底的に見くびっています。

ついつい流されてしまうニュースですが、その裏の事情も考える時が必要です。

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