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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :03/01/05:41

09200800 ジャパン・スタンダード

政府は南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に陸自施設部隊を派遣する調整に入りました。

個人的にはPKOには積極的に参加すべきとの考えを持っていますが、安全神話のPKO参加5原則などというものを廃止した後の派遣にすべきです。





陸自、それも精鋭無比で知られる習志野の陸上自衛官をであったご尊父のドウジョウ宰相であれば、それくらいのことをするのは当然のはずです。

PKO参加5原則とは、①紛争当事者間の停戦合意②受入国を含む紛争当事者の同意③中立厳守④以上の原則が満たされなくなった場合の撤退⑤要員の生命などの防護のための必要最小限の武器使用を指します。

5原則は、安全神話どころか平和ボケ官僚の考えたことだとよくわかります。①②に関しては理解できますが、③中立を保つことは容易ではありません。

紛争国にどこから見ても「軍事組織」が乗り込めば、保護を求められたりしますし、攻撃される可能性もゼロではありません。④では撤退と明記されていますが、戦闘状態になった場合、必要最小限の武器使用で戦闘を切り抜け撤退しろとは、サバイバルゲーム程度の知識があれば、いかに軍事常識からはずれたものかすぐにわかりそうなものです。

陸上自衛隊が海外でGround Self-Defense Forceと言ったところで、相手はjapan Armyとしか映りません。自衛隊はジャパン・スタンダードであって、国際的に通用するものではないのです。

昔、海自艦艇が米海軍基地で交歓会を催し、乗組員の海自自衛官が米海軍の下士官に流暢な英語でthe Maritime Self-Defense Forceと誇らしげに海自を説明しようとしたところ、「ずいぶんと重武装なコーストガードだな」と言われて呆然としました。そうしたジャパン・スタンダードが通用すると錯覚しているのは、政治家と外務官僚だけです。

私が腹立たしいのは、外務官僚の無能と無策、政権政党の無能のツケをPKOで自衛官に押し付け、私兵のように使おうとする魂胆が丸見えだからです。

アフリカ大陸東部とはいえ、日本からの補給ルートをどう確保するのか。現在でも部族間の抗争が続いているのをどう判断したのか。「国際社会で存在感を示す数少ない場」とはいえ、性急な派遣には反対です。強いて派遣するのであれば、派遣された自衛官に犠牲が出る覚悟があるのかドウジョウ宰相にお聞きしたいところです。

現地まで資機材を航空機で運べる能力もなく、またムリーヤをチャーターして行かせる気なのでしょうが、いつまでそんなことを続けさせる気なのでしょうか。

東日本大震災で輸送能力の欠如が明らかになり、今後予想される南西諸島方面での有事の場合、自衛隊の行動が後手に回る可能性が明らかになったのですから、PKOよりもそうした課題を修正した後、PKOに自衛隊を送り出すべきではないでしょうか。

東日本大震災で自衛隊をドラえもんの四次元ポケットのように錯覚し酷使した民主党ですが、泥臭い政治を目指すとしてドジョウを引き合いに出しドジョウ宰相、私にはあなたの限界が見えてきています。

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