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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/21/20:41

07080700 ガイガーカウンター その②

ガイガーカウンター(GM管)についてお話しましたが、もう少し詳しく今回はお話します。





放射線はα(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線、X(エックス)線、中性子線がありますが、ガイガーカウンターが検出するのは主にβ線です。

X線、γ線も検出可能ですが、β線に比べて管を透過して検知できないものが多く、β線の測定には「誤差」としか検知されません。

β線でもエネルギーの小さなものは検知できず、α線は検知窓を透過できないため検出できません。中性子線は電離能がないため検出はできません。

人体への影響は、放射線量だけでは判断できません。人体への影響には、放射線の種類とエネルギーが不可欠ですが、ガイガーカウンターにはそれを測ることはできないのです。

人体への影響を調べるには、スプクトロメトリと呼ばれる測定装置が必要になります。放射線検出器、増幅器、波高分析器などで構成されています。数十万から数千万の価格のバラつきがありますが、動作環境が制限されています。

信憑性の低くなった自治体などのモニタリングポストは、シンチレーション検出器を使用しており、ガイガーカウンターで計測するされた数値よりもはるかに信頼性の高いものです。

人体被曝でもっとも問題となるのはγ線です。

安くはないはずのガイガーカウンターですが、2~3万程度でβ線、α線まで検知可能でシーベルトまで推計できるものがあり驚かされました。

日本では信用性の低い、中国製ですが、今回のバブルではこうした信用性は全く無視されています。

このように信用性の極めて低いガイガーカウンターで計測された数値で、政府発表よりも高い数値が出ていると簡単に言うのは早計すぎるのではないでしょうか。

前に書きましたように、検知管にはガスが封入されており、使用により劣化してしまいます。ガスが漏れれば検出数値は狂い、検知能力は低下します。

検知管は蛍光灯と同じですので、劣化してちらつきや明るさが安定しなくなり、やがては点灯しなくなり、ガイガーカウンターも同じ状態になります。

ガイガーカウンターは放射線の種類を特定できないため、検知した放射線が自然放射線か原発からの放射線かは判別できません。自然放射線は岩石や地質自体から照射されているものが多くあり、これは測定器の置き方、地面からの距離で数値が大きく変わり、地中の地質構造も把握していなければ、測定値だけを原発由来の放射線量とすることは無理があります。

ガイガーカウンターは、放射性物質が付着しているかどうかを検出するもので、空間線量を測定するものではありません。

先述したとおり、地質構造によっても測定数値が変わるため、同一地域でも数値が大きく異なる可能性もあるのです。

繰り返しますが、ガイガーカウンターは放射性物質の付着を確認するためのもので、空間線量を測定するものではないのです。

不安を利用し、ガイガーカウンターが多く販売されていますが、ガイガーカウンターの知識もない業者がほとんどで、何でもありのバブル状態なのです。

価格もせいぜい2~3万程度のものを倍にして売っているのが現状です。

反原発団体など、東電の責任追及をせず、政府の責任を明確化しないままで放射線不安を煽るのは、裏では東電と政府と結託しているとしか言えません。

皆さんにご理解いただきたいのは、ガイガーカウンターは空間線量を測るものではないということです。放射線量を測定するために購入して買って安心、見て安心ではないということなのです。

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