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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/10:49

07032124 あの日 3.11

震災から110日以上が過ぎました。





何故、全ての検証が行われないままなのか疑問を感じていますが、巷間では放射線量の不安が広がりそれどころではないようです。

〝あり得ない〟とお叱りを受けるかも知れませんが、こうした不安を煽るのは情報操作が行われていると見ています。

放射線量を「隠している」として追及されていますが、放射線の問題をクローズアップし、東電の責任と政府の無策な対応の責任を誰も追及しないように仕向けているのではないでしょうか。

給電という事業を行っていても、株式会社である以上、一私企業が、福島県だけでなく関東・東北地方に放射性物質を漏洩させたのは、国民に対する犯罪行為であり、国家に対する攻撃と同一と見るべきです。

しかし、こうした責任追及だけでなく、誰も糾弾するでもなく、世の中はただただ放射線恐怖と反原発という夢物語にひた走っています。

私も原発は段階的に廃止すべきと考えていますが、現段階の反原発の訴えは、即刻停止するというこれからのエネルギー政策を無視した主張は、学級会の議論にほかなりません。

あれだけの人間を集め、拳を振り上げ、声高に訴え、それで出てくるのは学級会レベルの意見なのですから、これでは民主党の政治手法となんら変わりがありません。



海保といえば「海猿」が浮かびますが、自衛隊は「言わざる」と隊員が言ったそうですが、自衛隊だけでなく警察、消防、海保とも今回の震災では皆が「言わざる」となっています。

これは、自分達の活動の功績をひけらかすことを潔しとしない国民性の表れであり、警察、消防、海保、自衛隊に武士道精神が培われている証拠でしょう。

海保の誤った認識を持った保安官が、情報を漏洩したのは悲しむべき事件でした。

発災から自衛隊は全力で被災者救助に当たったことは、これまでに何度かお話してきましたが、航空自衛隊は3月11日15時05分に三沢(F-2)、百里(F-15)、小松(F-15)の各基地にスクランブル発信を命じました。被災地の現地偵察を目的に、スクランブル待機中の戦闘機に緊急発進が命じられたのです。

三沢のF-2の当日の行動が伝わってきました。

本来、航空自衛隊はオペレーション中はパイロットと管制の間は英語でやり取りされますが、この日はすべて日本語でおこなわれたそうです。

パイロットは20代と30代の若いパイロットで、「家が燃えている!」「流されている!」と、初めて目にする光景を伝えてきたそうです。

日頃、陸自のパイロットはオペレーション中でも英語を使わないと笑っている空自が日本語でレポートするなど、いかに現場が未曾有の震災に立ち向かおうと緊迫の度を深めていたかがわかります。

自衛隊では震度5弱以上の地震が起きた場合、情報収集のためにヘリが偵察飛行することになっていますが、陸自霞目駐屯地の東北方面航空隊では、地震発生直後、立っているのもやっとの状態の中15時01分に離陸しました。

この時から霞目駐屯地は戦場のような状態となります。

松島基地、仙台空港が津波で使えないことがわかると、救援のために様々な航空機が霞目駐屯地に殺到します。民間、警察、消防などのヘリが全国から霞目を目指したのです。

その数は平常時の10倍だったそうです。

ヘリは日が落ちてもなお、停電で真っ暗闇の中を懸命に手を振り助けを求める人たちを救助し続けました。管制官はひっきりなしに指示を続け声はがらがら、グランド・クルーは通常では認められないエンジンを止めずに給油する「ホットリフューエル」を行い迅速に救助に復帰できるよう尽力しました。

駐屯地に運ばれる被災者に食糧を配り、自分達は乾パンでしのういだそうです。津波で濡れた人には私服を提供するなど、報道されない自衛隊員の姿がそこにはありました。

私は、今回の震災で何ができて、何ができなかったのか、自衛隊だけでなく自己完結しない警察・消防はどう活動したのかなど、全てが伝えられるべきだと考えます。

そうした情報が伝えられれば、次の大規模災害に生かせますし、被災した場合、こうした機関から援助を待つ身となる私達が、何をどうやってそれまで待つべきかわかるからです。

政治、官僚は全く期待できません。自分達が生き延びようとすること、それが、災害に遭った場合の第一の心構えなのではないでしょうか。

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