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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/19/23:17

11290800 ダメおやじ

11月25日の産経新聞朝刊に、一川保夫防衛相を批判する記事がありました。

25日に行われる国連PKO南スーダン派遣団司令部要員の見送り式に、防衛省政務三役は誰も出席せず、制服組トップの折木統合幕僚長にすべてを委ねるというものでした。政務三役とは、大臣、副大臣、政務官です。

実際には渡辺副大臣が出席したようですが、産経新聞の記事に何ら政府からの問い合わせはないところをみると、当初は政務三役の式への出席は予定になかったのは事実のようです。

政治家の命令で、送り出さすというのに、「もしもの時に責任を取りたくない」のはわかりますが、あまりにも見え透いた行動は顰蹙を買うだけなのをわからないのでしょうか。






そもそも南スーダンPKO派遣は、外務省主導で行われており、外務省は南スーダンの石油資源の開発事業に日本が参入できる下地作りがあるともいわれています。

無責任の権化である一川は、南スーダン首都ジュバ周辺は「治安上問題ない」と胸を張っていますが、「安全保障は素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と就任で言い切っただけあって、首都周辺は安全でもその他諸々に大きな問題があることにはさすが素人! なんら着目していません。

そんな危険地帯に送り込むというのに、見送りもできないトップなど必要ありません。

軍事行動に兵站(補給)の問題は必ずついて回るものです。

イラク派遣では「自己完結できる組織」と小泉純一郎は自衛隊を派遣しましたが、移動にはウクライナの輸送会社から巨人機をチャーターして運んでいながら、どこが自己完結できるのかよくわかりません。兵站を無視して大敗北を喫し、国家を危急存亡の危機に追い込んだのは、かつての日本軍ですが、時代が変わって兵站を無視するのは統制側のシビリアンという信じられない展開になっています。自衛隊の海外派遣では、必ずこうした兵站を無視するのが慣行となっているようです。

南スーダンに自衛隊が派遣されれば、要員や物資の輸送はケニアのモンバサ港から陸揚げされ、南スーダンのジュバまで陸上輸送するか、空輸するのであれば隣国のウガンダで中型機に積み替えて輸送しなければなりません。陸上輸送では行程約1,900km、一ヶ月以上の時間がかかります。その間の安全確保はどうするのか、日本⇔ウガンダ⇔南スーダンの空輸ルートをどうするのか、まったく解決策どころから問題の指摘さえなされていません。

当事者の長である一川は、武器使用基準の緩和を求める防衛省/自衛隊の声にはまったく耳を貸さず、「安全だ!」で済ませているのですから、素人を起用した野田首相の見識にも疑問符が付けられます。

小松基地のF-15燃料タンク落下事故は、一川の一声で依然として訓練が再開されていませんが、航空自衛隊のパイロットは2ヶ月以上夜間飛行をしないとスクランブル任務に就けなくなります。

ということは、このままでは小松基地のパイロットはアラート待機できないという国防に大穴を開けてしまうことになるのです。

それを防ぐため、21日から小松基地のパイロットは百里基地での訓練させることになったそうですが、無駄の嫌いな民主党のセンセイが、率先して無駄をして許されるのでしょうか。蓮舫よ、何故、ここで突っ込みを入れない?

こうした事態を招いているのは、地元小松出身の一川が、自民党森喜朗との角質があるとされ、一川は国防と個人的な確執を天秤に掛けて、国防を捨てたことになります。どこまでも天秤に掛けるのが好きな男です。

さっさと辞めさせないと、とんでもないことになるのはわかり切ったことですが、そもそも民主党にこのまま政権を任せていいのかという根本的な問題も浮上してくるのではないでしょうか。

ダメおやじ一川よ、消えてくれ!

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