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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/30/00:07

10290800 言葉狩りをしても事件は解決しない

差別用語をご存知でしょう。

放送禁止用語を調べると、その多さには驚かされます。

私は膝の靭帯を切っており、リハビリもサボったものですから〝ビッコ〟なのですが、この〝ビッコ〟が放送禁止用語なのだそうです。

〝ビッコ〟は「足の悪い人」「足の不自由な人」となるのだそうですが、私は「足が悪い」ほどではありませんし、「足が不自由」でもありません。〝ビッコ〟なのです。





米海軍の兵士が沖縄で女性を襲い集団強姦致傷容疑で逮捕されました。

事件は本当に腹立たしい限りですが、この事件を受けて在日米軍は日本に駐留する「全米兵を対象に夜間外出禁止令」が出されました。

これに対し、沖縄県の副知事は「米軍が事件を深刻に受け止めた結果として考えている」と述べました。

これっておかしくないですか?

夜間外出禁止をする方もする方ですが、それに対し一定の理解を示すとは、事の本質に目を背け、何ら事件を解決する気などどちらにも無いと私には見えます。

差別用語を論い、その本質には全く目を向けないのと同じ論法です。

差別用語を捻り出して、日本から「差別」は無くなりましたか?

ぶっちゃけた話、米兵の間では日本に来れば「外国人はもてる」という噂話があります。

日本女性が外国人好きといった根も葉もない噂話ですが、そうした噂話が広がるような事実があるのも理解しておくべきでしょう。

こうした背景に、日本人に対する差別意識が働き、こうした痛ましい事件が起きてしまうのです。

これに対し、「外出禁止」とは本当に改善・解決につながるのでしょうか。

ましてや、ごく一部の不法行為を働く人間のために大多数を巻き込み一律に米軍「悪」で統一するのはいかがなものでしょうか。

これでは、不満が増幅され、日本に対し悪意を持っていない米軍人まで悪影響を及ぼすことが考えられ、外出禁止では本末転倒となる可能性すらあります。

そして、もっと問題なのは本土に住む日本人が、沖縄に対する無理解も大きな問題です。

領土問題が今年の中心ですが、沖縄には歴史上類を見ない「事実」があります。

それは、戦争に敗れて米国に取られた領土が戦争もなく平和裏に返還されことです。

日本人には実感はありませんでしたが、冷戦という核戦争寸前の米ソ対立に、沖縄はその最前線となっていたのです。

その代償に日米安保に基づく日本防衛を米国に負託できたのです。

そうした歴史を知らず、理解せず、多くの本土の日本人は平和な世界で惰眠を貪ってきたのです。

さらに、中国の覇権主義は尖閣諸島から沖縄まで、その掌中に収めようと画策しています。

尖閣諸島では豊かな水産資源と埋蔵資源、沖縄を揺さぶり米軍がもしも居なくなれば、日本など取りに足らない存在となります。

中国人から見れば、日本人は鬼子=人でなしですから、もし日本が中国の管理下に置かれるような事態になれば、皆さんも想像されるとおりの事になるでしょう。

沖縄の事件は痛ましい限りですが、中国にとってはオスプレイと重なりほくそ笑んでいることでしょう。

言葉狩りではなく、きちんと本質に目を向け、解決しなければ同じ事が繰り返されるのは言うまでもありません。

余談ですが、安保にただ乗りするだけでなく集団的自衛権行使も、日本人に対する理解を得られる一つの方策だと考えます。

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