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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/17/08:12

10270800 中華思想帝国万歳!

ジョージ・マッカートニー(イギリスのサッカー選手ではありません)という外交官のお話から始めます。

北アイルランド・ベルファスト生まれのスコットランド人。ダブリンのトリニティカレッジを卒業。

1791年、貿易改善交渉のため全権大使に起用され、イギリス国王ジョージ3世から中国に派遣されます。

清朝皇帝乾隆帝の80歳を祝う使節団として派遣されました。

中国では中華思想で周辺諸国からの外交使節は、すべて「皇帝の徳」を慕って朝貢してきたと認識され、マッカートニーは中国式の儀礼を強要されました。

マッカートニーはこれを拒否し、清朝が妥協する形でイギリス流での接見が認められましたが、貿易改善交渉・条約締結は拒否されました。




産経新聞にこの時の書簡の内容がありました。

「神聖な帝国にはあらゆるものが満ち溢れ、足りないものはない。珍しかったり細工がきいたりしたものには何の価値もないし、英国の物品など一切役に立たない」

これでは外交文書ではありません。

「英国の王よ、私の意に沿って、今後も一層の忠勤を尽くすがいい。我が帝国への永遠の服従をもって、英国の平和と繁栄を確かなものにせよ」

何をか言わんやです。

中国の日本への反応と似ていると思いませんか?

尖閣諸島問題だけでなく、国連常任理事国入りなど中国で反日デモが起きるたびに、このような論拠から日本へのアクションが起こされていると私は考えます。

中共に支配された中国でも、未だに帝国時代の中華思想が蔓延しており、共産主義的発想よりも中華思想による発想が優先的に行われている、それが中国の真実の姿です。

ですから、中国では日本人が襲撃され、日本では堂々と中国人が歩いているのです。

中国人すべてが中華思想に毒されているとは思いませんが、冷静に日中関係を見ることができるのはごく一部の限られた人たちだけでしょう。

日本に滞在経験があるとか、訪日し日本に触れた一部の中国人の中でも、理解できているさらに限られた人たちだけでしょう。

「日本は尖閣諸島を盗んだ」「(日中関係が)タイタニック号のように沈む」とあからさまな恫喝をする中国ですが、中国経済が停滞してきたのが明らかになると、日本の経済団体は日本の経済にも不安材料となると会見で語りましたが、いつまでも中国に頼る発想を続けていれば、いつかそのしっぺ返しは必ず中国からもたらされることでしょう。

温暖化問題でようやくガソリンを必要としない車が出回るようになりましたが、電力問題も同じで、既存の技術から発電するだけでなく新しい発電技術、蓄電技術などやるべきことはたくさんあります。

中華思想という選民思想に毒された珍妙な理屈に毒された国と国民を相手にしていることを私たちは肝に銘じ、これからの日中関係を考えて行かなければならないでしょう。

タイタニック号のように沈むなら、さっさと救命ボートで脱出しようではありませんか。

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