憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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04290800 | 自衛隊は日陰者 ~合わせ鏡の恐怖~ |
都市伝説の中に、合わせ鏡をして呪文を唱えると悪魔を呼び出せたり、過去や未来が見えるとするものがあります。
都市伝説ではありませんが、自衛隊の中にも不思議な話があります。
自衛隊では「当直」勤務があります。
規律維持、火災盗難予防、当直勤務を命じた駐屯(基地)司令または部隊長が命じた事故を行うとされています。
何も起きなければ、当直勤務者である腕章をして食堂では優先して食べられますし、当直室で寝ることもできます。しかし、何か起きれば寝るどころの騒ぎではありません。
夜中に通信隊から叩き起こされ、寝ぼけ眼で通信文を受け取り、内容によっては指示・命令を出すことになります。
常夜灯だけのつく廊下を急ぎ足で歩き、階段を上り…そんな時、ビックリすることがあります。
自分の横を人影が通り過ぎるのです。
そんな人影を見ても、そこは自衛官ですから驚くよりも行動が先ですと言いたいところですが、自衛官といえども人の子ですから、かなり驚いてしまいます。
しかし、横を通り過ぎた人影は、自分だったなんてことで事態は一件落着します。
自衛隊には「鏡」があちこちにあります。
洗面所などにある鏡のように顔を映せる大きさならいいのですが、自衛隊の鏡は姿見で、そこに映った自分の姿に驚いているだけなのです。
階段の踊り場などにあり、急ぎ足で階段を上り下りして、特に当直中などはドキリとさせられます。
慣れてしまえば何も感じなくなりますが、たぶん、一般の人が自衛隊の隊舎内に入るとちょっと異様な感じを受けるのではないでしょうか。
自衛隊では身だしなみに、口やかましく注意を受けます。
例えば幕僚監部勤務など、ネクタイピンはいいとしても、カフスボタンを付けるよう指示されたりします。
制服に糸くずや埃が付いていないか、ズボンの折り目など当然入っていなければなりませんし、靴はピカピカなのも当たり前のことです。
廊下を歩いていても鏡があれば点検できますので、こうした理由から鏡があるのだと思います。
実のところ、なぜ鏡が多いのか質問したことがないので推測です。
戦う集団である自衛隊に、自分の姿かたちを気にする習慣を身に付けさせるというのは理解されないと思います。
昭和34年に出された『陸上自衛隊服務規則』の中に、自衛官は態度を厳正にし、言語を明快にして、身だしなみに注意するとともに、礼儀を重んじなければならない。(容儀等 第6条)とあります。
至極当たり前のことですが、これに付け加えて姿見をあちこちにばら撒いているのは、常日頃から自衛隊以外の人たちからどう見られているのか気をつけろというのだと、当時私は感じました。
近年の国際環境、昨年の東日本大震災での活動で、国民からの見る目に変化がありましたが、私が現役の時代は制服で外出しないよう指導があったほどです。
先輩の中には、制服で外出し石を投げられたり、税金泥棒と蔑まれた経験者がいました。
国が違えば事情も変わりますが、軍人が制服で外出し飲食などするとチップは払わないのだそうです。
軍人が威張り散らすなどあってはならないことです。でも、日本の現実はあまりにもひどいものがあります。自衛隊は日本人にとっては日陰者なのです。
そうした立場を鏡の多さが物語っているのです。
都市伝説ではありませんが、自衛隊の中にも不思議な話があります。
自衛隊では「当直」勤務があります。
規律維持、火災盗難予防、当直勤務を命じた駐屯(基地)司令または部隊長が命じた事故を行うとされています。
何も起きなければ、当直勤務者である腕章をして食堂では優先して食べられますし、当直室で寝ることもできます。しかし、何か起きれば寝るどころの騒ぎではありません。
夜中に通信隊から叩き起こされ、寝ぼけ眼で通信文を受け取り、内容によっては指示・命令を出すことになります。
常夜灯だけのつく廊下を急ぎ足で歩き、階段を上り…そんな時、ビックリすることがあります。
自分の横を人影が通り過ぎるのです。
そんな人影を見ても、そこは自衛官ですから驚くよりも行動が先ですと言いたいところですが、自衛官といえども人の子ですから、かなり驚いてしまいます。
しかし、横を通り過ぎた人影は、自分だったなんてことで事態は一件落着します。
自衛隊には「鏡」があちこちにあります。
洗面所などにある鏡のように顔を映せる大きさならいいのですが、自衛隊の鏡は姿見で、そこに映った自分の姿に驚いているだけなのです。
階段の踊り場などにあり、急ぎ足で階段を上り下りして、特に当直中などはドキリとさせられます。
慣れてしまえば何も感じなくなりますが、たぶん、一般の人が自衛隊の隊舎内に入るとちょっと異様な感じを受けるのではないでしょうか。
自衛隊では身だしなみに、口やかましく注意を受けます。
例えば幕僚監部勤務など、ネクタイピンはいいとしても、カフスボタンを付けるよう指示されたりします。
制服に糸くずや埃が付いていないか、ズボンの折り目など当然入っていなければなりませんし、靴はピカピカなのも当たり前のことです。
廊下を歩いていても鏡があれば点検できますので、こうした理由から鏡があるのだと思います。
実のところ、なぜ鏡が多いのか質問したことがないので推測です。
戦う集団である自衛隊に、自分の姿かたちを気にする習慣を身に付けさせるというのは理解されないと思います。
昭和34年に出された『陸上自衛隊服務規則』の中に、自衛官は態度を厳正にし、言語を明快にして、身だしなみに注意するとともに、礼儀を重んじなければならない。(容儀等 第6条)とあります。
至極当たり前のことですが、これに付け加えて姿見をあちこちにばら撒いているのは、常日頃から自衛隊以外の人たちからどう見られているのか気をつけろというのだと、当時私は感じました。
近年の国際環境、昨年の東日本大震災での活動で、国民からの見る目に変化がありましたが、私が現役の時代は制服で外出しないよう指導があったほどです。
先輩の中には、制服で外出し石を投げられたり、税金泥棒と蔑まれた経験者がいました。
国が違えば事情も変わりますが、軍人が制服で外出し飲食などするとチップは払わないのだそうです。
軍人が威張り散らすなどあってはならないことです。でも、日本の現実はあまりにもひどいものがあります。自衛隊は日本人にとっては日陰者なのです。
そうした立場を鏡の多さが物語っているのです。
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