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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/16:25

06280700 目くそ鼻くそを笑う!

4月4日、東電が福島第1原発の放射能汚染水を海洋放出した途端、それまで同情的であった国際世論が日本批判へと方針転換されました。

近隣国である中国、ロシアなどは特に強い批判が上がりました。






中国は「独断専行は許されない」、ロシアは「国際犯罪だ」などと激烈な批判が飛び出し、国際情勢に疎い日本人は、「なんてことしてくれた」と色めき立ちました。

でも、放射能の海洋投棄は、日本だけのことではありません。中国、ロシア、フランスなどは特に有名です。

日本の海洋投棄をことさら悪印象づけ、自分たちのやっていることを糊塗する狙いがあったと見てもおかしくありません。

昨年の6月、中国の大亜湾原発で事故が起きたことを香港メディアが報じました。

この事故で、中国当局は燃料棒にヒビが入ったことを認めながら「安全」だとし、事故は5月23日に起きていたことも明らかにしました。

つまり、中国当局は香港メディアの報道まで、事故を一切公表していなかったのです。

中国の原発は軍の管理下にありますが、事故を起こすと中国政府に責任追及が及ばないように民間の管理下にされ、管理が杜撰になっているといわれています。

中国は日本以上に〝隠蔽〟体質です。自分たちの非を認めることは絶対にしませんので、中国の原発でどのようなことが起きても、私たちの耳に届くことは月単位後になることは必至です。

中国の砂漠から日本にまで到達する「黄砂」が、放射能汚染されていることは知られていますが、これは中国がこれまでに行ってきた核実験のためといわれていますが、現在でも高濃度の放射線が黄砂から出ており、中国原発から放射性物質が漏洩している可能性を口にする識者もいます。

〝国際犯罪〟と批判したロシアですが、汚染水投棄を犯罪とするならばロシアは日本の先輩です。

福島原発と比較されるチェルノブイリ事故では、旧ソ連政府は何ら事実公表をしませんでした。事故は周辺国の放射線量の増大で疑われ、ソ連政府が事実を公表したのは事故から2日後のことでした。

さらに、ソ連は旧式化した原子炉を海洋投棄しています。その数21基。日本海にも少なくとも4基は投棄されているとされています。

ソ連からロシアとなっても原子力事故に迅速に対応する傾向は続いており、処理に時間を要するなら「棄てられる物は棄ててしまえ」という発想で処理が続けられています。

旧式化した原潜がいまだに解体されないまま、港に繋留されているのは有名です。

フランスでは、福島の事故で有名になった「アレバ社」が放射性廃棄物の杜撰な処理がドキュメンタリーとして制作されました。

IAEAの調査では、93年までに10万tが投棄されたことが明らかになっています。

現在でも海洋投棄は継続されており、日本はこうした〝先輩〟達にスペープゴートにされたのです。

こうした事実を知らず、徒に騒ぐのはどうかと思います。

原発事故は先は長くなります。私達は放射性物質を正しく理解し、正しく恐れようではありませんか。

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