忍者ブログ

憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

05012048 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • :05/01/20:48

09050700 日本の将来

日本はアメリカによる「オペレーション・トモダチ」で救われました。これは、災害救援という面と日米関係が動脈硬化していない証しをアメリカが証明してくれたからです。





巨大津波による大規模な被害と原発事故のため、大きなダメージを受けている日本を周辺諸国は冷静に分析しています。震災後、中国海軍のヘリが日中中間線付近で海自護衛艦に接近したり、ロシア空軍機に空自機が緊急発進するなどの事態が起きたのはその証拠です。

総兵力23万人の自衛隊が、10万の兵力を被災地などに派遣した結果を見極めようとしているのです。韓国が竹島に海洋基地建設を発表したのも、この一環であったためです。震災派遣は、自衛隊の戦闘能力の証明でもあったのです。

経済的にも世界から注目されています。中国の経済専門紙は3月末に、「日本の大震災と不況入りは中国にとって千載一遇の機会であり、これを契機に中国企業が基幹部品や素材の供給先として日本の地位を一気に奪える」と記事にしました。これは、中国の思惑ではなく、国際社会が中国と同じ目線で冷静に日本の今後を見極めようとているのです。

震災直後、震災を「戦後以来の国難」と形容されましたが、現在の日本は戦後復興と同じ状況下にありますが、日本は当時とは違い岐路に立たされていると思います。

戦後のように外国に依存しGHQのような日本統治に介在する組織を作るのか、それとも日本独自の新たな復興組織を構築するかの選択をしなければなりません。

現政権である民主党は、GHQ抜きで日本を復興させる「力」があるか注目しなければなりません。

敗戦後の日本と違い、日本は自力で復興できる状態です。ただ、政治が先を見誤らなければという前提条件が付けられますが。

戦後、官僚組織は健全に機能し、日本を経済大国に押し上げることに成功しました。しかし、現在は官僚組織は自己保身の融通性のない組織に成り下がっています。それを、政治家がどう導くかという問題があります。

アメリカによる「トモダチ作戦」は感謝すべきことではありますが、安全神話により原発事故を想定しないでここまできたのと、これまた安全神話を拠り所に防衛問題に真剣に取り組んでこなかった付けがトモダチ作戦を受け入れることになった反省をすべきです。ただ、「安全神話」という言葉を使っていますが、私は〝平和ボケ〟と訂正すべきものと考えます。

これは、民主党だけの責任ではなく、戦後政治を継承してきた自民党にも大きな問題があったためです。

私は核アレルギーの日本人に、福島第一原発事故の解決は容易ではないと思います。アメリカはスリーマイル島での対処経験を持ち、原子力に関する知識は軍民ともに層の厚さがあります。ここは、平和ボケを受け入れ、アメリカに教えを請うべきではないでしょうか。

日本は国家戦略を練り上げ、それが実現できるように全力を傾注しなければなりません。これまでのように、政治ではなく「カネ」の問題ばかり突いているようでは何ら先に進むことはできないでしょう。震災・原発事故は日本人の真価が問われていると思うのは大袈裟でしょうか。

拍手[2回]

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+