忍者ブログ

憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

05090453 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • :05/09/04:53

06250800 救難飛行艇

昔話で恐縮ですが、めったにお目にかかれないUS-1を目にするとワクワクしたものです。

しかし、とにかく鈍足!
性能をフルに発揮して着陸なんてされたら、遠くから見ているとホバリングしているか、加工された静止映像を見ているような錯覚を覚えたものでした。






ニュースキャスターなどを務める辛坊治郎さんと岩本光弘さんが小型ヨットで太平洋を横断中に、ヨットが浸水し救助されました。

救助に向かったのは海自US-2と支援担当したP-3Cに連携で無事に救助されました。

辛坊さんは、報道陣を前に、「ホントにご迷惑おかけしました。救助して頂いて、心から感謝してます。海上自衛隊、海上保安庁の皆様には訓練でも経験したことがないという高い波の中、来て頂きました」と謝罪と感謝を表しました。

「たった2人の命を救うため、11人の海上自衛隊の方が犠牲になるかもしれなくて…。僕はホントに素晴らしい国に生まれました…」と涙をこぼし、声を詰まらせたそうです。

批判的な報道は見られませんが、これから出てくるでしょうね。弱いものいじめ、人様の粗探しを得意とする日本メディアですから多少は出てくるものと思われます。

私は救助に当たった海自は使命感に燃え、全力を尽くしたと思います。今回は2人という数ではありますが、助けを求める人がいれば自衛官は黙って見ていることはできません。それは、東日本大震災で証明されました。

辛坊治郎さんは有名人であり、強気のコメントが多く、今回の救助劇に潔しとしないのでしょう。、「これだけ迷惑をかけて、口が裂けても『もう1回やりたい』とは言えません。正直言うと、今後どの面下げて…(キャスター業に取り組むのか)という気がします。しばらく自らを省みる時間がいると思います」と語りました。

私は心情は理解しますが、それでも辛坊さんならば復活して欲しい人ですし、それができる人だと私は思います。

救助現場は宮城県金華山沖1200km、救助要請を受けた第2管区海上保安本部長は海保の装備では即座の救助は困難と判断し、21日10:00に海自航空集団司令官に対し災害派遣を要請しました。

10:49、厚木基地よりP-3Cが離陸。救難機であるUS-2に先行し捜索海域の要救助者の捜索を担当し後続の救難機であるUS-2を誘導します。

11:39、US-2が離陸。しかし、このUS-2は悪天候下での燃費、海上障害物の確認ができず、着水を断念して厚木基地に引き返しました。

15:05、先発したP-3Cと交代のため2機目のP-3Cが離陸。

15:08、US-2離陸。

現場に進出したUS-2は着水を敢行。

しかし、荒天下の海上では救助用のボートにも危険が及び、乗組員は危険を覚悟の上での任務遂行だったことがうかがえます。

US-2は世界最高の飛行艇です。

US-2はUS-1A、US-1A改と改良が重ねられ誕生しました。

エンジンはロールスロイスAE2100Jターボプロップを4基搭載。最大速度315kt(約580km)、波高3mの海面に着水が可能とされ、速度50~53ktで離水可能な短距離離着陸性能を有しています。

辛坊さんの救助には、現場海域は風速16~18m、波高3~4mとされ、1機目のUS-2は燃料の問題から救助を断念し、後続した2機目が救助に当たりましたが、現場の状況はUS-2の性能限界に近い状況だったと思われます。

辛坊治郎さん、岩本光弘さん、お疲れ様でした。生きててくれてよかった。

拍手[2回]

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+