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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/07/10:23

10150800 想定外はあってはならない!

東日本大震災で、「想定外」という言葉が乱発されました。2011年を象徴するかのような言葉となってしまいました。

「想定外」を使った方の意図はわかりませんが、「想定外」と言われて感じるのは、失敗をしでかしたのを言い訳するかのような言葉に感じます。

自分が「想定外」と言われて、それに納得するまでは長い時間を要することでしょう。

しかし、民間企業で釈明に「想定外」という言葉を使って無事に済まされることはあり得ません。





私が今懸念しているのは、尖閣諸島有事が勃発したら…最近の週刊誌に踊る「日中戦争」ですが、日本政府と防衛省・外務省はどこまで想定しているのでしょうか。

これまで尖閣諸島で日中が対立すると、日本は寄らば大樹の陰とばかりに日本政府の閣僚が訪米し、「尖閣諸島は日米安保条約第5条の適用対象になるのか」と騒ぎ立て、米政府高官から「対象になる」との言質が取れると、裁判の「勝訴」のようなアピールをしますが、それにつられて日本の勉強不足なメディアは「尖閣諸島は日米安保条約の対象!」と嬉々として報道します。

しかし、現実には米国は領土問題には首を突っ込みません。相対する主権に関する紛争で、どちらかを支持して立場を明確にはしません。

日本政府・外務省・日本のメディアは、こうした〝事実〟に目を向けませんが、中国はこうしたことを承知の上だとしたら…。

米国政府が介入しないわけではありませんが、それには条件が付されることでしょう。

尖閣諸島に大規模な中国による武力行使があり、防衛出動した自衛隊との間で交戦状態となり、日本国内では第五列と在日中国人らが協同してテロ・破壊工作などを行うなどの状況が生まれなければ、米国政府は介入を決断しないと思われます。

いずれにしても主権国家である以上、領土を守るのは国家の義務です。しかし、国を守る決意のある政治家は民主党政権だけでなく、日本の政治家の中には見当たりません。

その証拠に、選挙が近いと判断し動き出した各党ですが、どの政党も防衛問題は取り上げていません。「票に繋がらないから」と、防衛問題は無視しているのです。

頼りの自衛隊には、尖閣諸島を守れる軍事力はありませんので、日本は戦う前から負けが見えているのです。

さらに、日本国内を中国人は中国で話ながら歩き、中国国内で日本人は日本語を使わないように息を潜めているのです。それを不思議とも思わない日本人が多いという非現実的な状況が今の日本なのです。

それらの非現実を裏付けるように、日本国内の左派系平和団体の存在があります。彼らは、政治主張を装っていますが、彼らの主張は宗教です。

先様の都合しだいでどうにでも変化する外交で、自分が非武装だから、戦争を否定しているから戦争に巻き込まれないなどという発想は宗教以外の何ものでもありません。

マハトマ・ガンディーの真似のようですが、ガンディーの非暴力は政治ではなく宗教なのです。

宗教を否定する共産主義国家と対峙しているというのに、日本は非武装だの戦争否定だのと宗教論をしている場合なのでしょうか。

日中戦争の可能性は限りなく低いと私は考えていますが、それは武力行使という軍事衝突に限定したもので、中国の得意とする何でもありの戦術は対日政策を採るのは明々白々です。

仮に中国から何らかのアクションが起き、日本人に危害が及ぶような事態があった場合、また「想定外」と政治家たちは言い訳するのでしょうか。そして、我々は「想定外」を甘受しなければならないのでしょうか。

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