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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/02/21:02

05270800 安倍の正体見たり枯れ尾花

侵略とは、自衛ではなく一方的にその主権・領土・独立を侵すことを意味しています。軍事学での「侵攻」(目的を問わず相手勢力・領域に対する攻撃)とは異なり、相手の主権・政治的独立を奪うことを目的とするのが侵略です。

安倍首相は「侵略の定義はない。国と国との関係で、どちらから見るかで違う」と語り、これに橋下大阪市長も同調し、調子に乗った橋下市長は言葉が過ぎてしまい収拾できない事態に陥っています。





日本のかつての戦争が侵略であったか否かは、個人的な主観が大きく影響します。

しかし、安倍首相の言う「侵略の定義は定まっていない」という発言は、間違っていると言わざるを得ません。

まず、国際社会において侵略の定義は存在しています。

1974年12月14日の国連総会決議3314「侵略の定義に関する決議」が出されています。

日本も総会に参加し賛成しています。

安倍首相はこれについて「安保理が侵略行為を決めるために参考とするもの」とし、「侵略の定義は、いわゆる学問的なフィールドで多様な論議があり、決まったものはない」と答弁しました。

国連総会決議を「参考」と軽んじているとは、大変憂慮すべきことです。

その後、安倍首相に批判が出始めると発言の軌道修正をします。

「第二次世界大戦における「侵略」の定義に関し「私は日本が侵略しなかったと言ったことは一度もない」と強気のままの軌道修正を敢行。「侵略の定義が無い」はそのまま、「侵略した」とも言わないまま完全に闇の中です。

2010年6月11日には国際刑事裁判所ローマ規程再検討会議で、国連安保理決議3314を下地に規程独自の定義を盛り込んだ同規定の改正決議が採択されました。

改正については2012年5月の段階では発効していませんが、これまでにこのような流れが世界であることを安倍首相は無視するかのような国会答弁をしています。

これらの事実を無視して「忘れた」「勉強不足」で済まされるものではありません。確信犯であれば、政治家ではなく詐欺師というものです。

国際的な流れを無視して持論を展開するのは、民主党の愚かな面々がやってしまい世界から失笑を買ったのは、忘れっぽい日本人とはいえまだ記憶にあります。

安倍首相が、第二次世界大戦時についてのみ「侵略の定義が無かった」とするのであれば、首相の答弁は言葉足らずであり、首相の資質の問題だと解釈されます。

現在も「侵略の定義が無い」と解釈しているのだとすれば、現状に対する認識が足りない、政治家・首相としての能力の問題になります。

いずれにしても、安倍首相の発言は大きな問題を含んでいることに気がつくべきでしょう。そして、国民として追及しなければならないことも肝に銘じておくべきです。

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