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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/07/19:12

02070800 大山鳴動

大山鳴動とは大きな騒ぎのたとえですが、中国人民解放軍海軍のフリゲート艦が海自護衛艦と哨戒ヘリに火器管制レーダーを照射したと騒ぎになっています。





軍事的には、レーダーを照射された段階で「次はミサイルが飛んでくる」と判断し、回避行動を取るのが常識です。

ですから、防衛相は「現場では緊張が走った」と会見で述べた通りですが、解釈の仕方は民間人と訓練を受けた軍人との違いがあり、この言葉だけで当時の状況を直接的に表現しているものとはいえません。

レーダー波を感知したのはレーダー警戒装置で、レーダー照射を検知し警報が鳴ったのでしょうが、索敵レーダー波検知、連続波検知(ロック警告)、ミサイル指令データリンク信号検知(ミサイル発射警告)だったのか明らかにされておらず、防衛相の会見だけで、騒ぐことか判断はできないというのが私の見解です。

自衛隊幹部は「火器管制レーダーの照射は、大砲やミサイルを発射する一歩手前の行動。武器使用に準じる行為とも言え、許されない」と新聞記事にありますが、レーダー波がどれであったのかわからない状態で、「武器使用に準じる行為」と断じることは無理があります。

懐に手を入れたから=拳銃を取り出そうとしたと撃たれてしまう「誤射」を、アメリカのTVドラマでよく目にしますが、今回の状態は懐に手を入れた状態で騒いでいるのです。

レーダー照射は数分間にわたったとされ、私は追尾する海自護衛艦を追っ払うのが目的だったか、護衛艦の反応を見る目的であったと私は判断しています。

ただ、今回の公表の判断は支持できます。

軍艦は国連海洋法で定義されたものであるため、威嚇行為は属する国が責任を負わなければなりません。でも、相手は国際法よりも自分たちの常識中が優先される国家ですから、そんなことで謝罪するはずもありません。

犯罪行為も「愛国無罪」で赦す国ですから、やるのであれば中国の行為を非難よりも明確な事実と証拠を公にすべきだったのではないでしょうか。大人の対応です。

冷戦時代を知らない世代にとって、日中間の緊張は即、日中開戦をイメージさせるのかもしれませんが、冷戦時代は日ソ間でこうしたことはよくあったことです。

今回のように海自艦艇がソ連艦隊を追尾中に、ソ連艦の備砲が向けられていたとか、スクランブルした空自機がソ連の大型機を撮影し、現像してみると機銃が向けられていたなど当時を知る者にとっては挑発行為は繰り返されていたことです。

でも、考えてみれば緊張状態にある国の戦闘機や艦艇が接近してくるのですから、相応の反応をするのが当然です。相手の「善意」を信じ込む我が国の常識は通用しません。

冷戦時代、北海道で演習をすれば無線機からロシア語の女性の声が飛び込んできたり、六本木にかつて防衛庁があった時代、酒を飲んでいるとソ連大使館員から名刺をもらったなどメディアには取り上げられませんでしたが少なからずありました。

今回の騒ぎの目的は、まさか安倍さん「戦争」を目論んでいるように思えるのですが大丈夫なのでしょうか???

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