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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/22/21:27

06150000 口蹄疫対策の再検討を求む!

口蹄疫が宮崎県で拡大していますが、笑ってしまうようなニュース記事を見つけました。





口蹄疫感染情報をいつ公開したらいいか、自治体が情報公開の時期について悩んでいるというのです。

危機管理から「常識的な話」をすれば、口蹄疫は迅速な対応が求められるため、疑いが持たれた段階で公表し、対策を強化すべきなのですが、未感染であった場合、混乱を招くだけというリスクを嫌っているのだそうです。混乱しても「未感染でよかった」とホッと胸をなでおろすべきだと思うのですが、混乱を嫌うとは、いかにも危機管理できない我が国の自治体です。

6月7日昼、広島県で「口蹄疫に似た症状のある牛が見つかった」と発表されました。宮崎県に止まっていた口蹄疫が、広島に飛び火したとなれば口蹄疫は全国に拡大する可能性も出てきます。メディアは、この情報を即座に伝えました。

しかし、17時過ぎに県は遺伝子検査は「陰性」であったことを発表しました。

広島県は昼の発表と同時に、地元は牛の体温測定、予防的消毒、移動の自粛などの措置が次々に取られました。

県は「難しい判断だったが、対応を急ぐと共に、連絡の届きにくい小規模農家にも注意を促すため、県の判断で情報公開した。陽性だった場合、素早い対策がとれていたはずだ」としています。

もっともな話です。広島県の対応は、危機管理上、賞賛されるべきものです。

しかし、お国の農水省は「もっと確かな証拠を把握してから発表すべきだった」と、広島県の対応に眉をひそめているというのです。

皮肉なものです。県レベルで充分な危機管理ができて、国レベルは危機管理ができていない表れです。

宮崎県では、感染が飛び火していますが、50キロという距離で感染が広まりつつあるのは、野鳥、昆虫などが拡大の原因とされていますが、なぜか人為的に感染が拡大したとは誰も口にしていません。渡り鳥の渡りの季節でもなく、昆虫が50キロ移動するというのは、容易に想像できません。

テレビなどの報道を見ていると、道路などで車輌の消毒が行われていますが、警察などが道路封鎖し強制力のあるものにし、完全に封じ込める対策が採られないと、こうした人為的な拡大が今後も起こり得ます。

この国は、法律がないと何もしようとしませんが、法律よりも大事なものがあるはずで、法律よりも法律の精神を守るべきで、政治家・官僚はこの重要なことを完全に忘れているのではないでしょうか。

危機管理から陸自の災害派遣を一歩進めて、動物の疫病とはいえ、消毒などのアドバイザーとしてNBC兵器防護のプロである陸自中央特殊武器防護隊から派遣してもいいのではないでしょうか。

サリン事件でも、自衛隊と民間の壁を取り払えば、もっと違った対応ができたと思うのですが、せっかくある組織を活用しないのは民主党の嫌う〝無駄〟そのものです。

危機管理、難しいことではないのです。やれることをやる、それが危機管理の第一歩なのです。混乱を招く、縁起でもない、危機管理の大敵です。悲観的に対策を講じること、それが危機管理なのです。

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