憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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05171943 | [PR] |
08060815 | 原爆と原発事故の相似性 |
昭和20年8月6日、広島に原爆が投下された日です。
原爆については様々なメディア等でお知りの方もいらっしゃるので、ここで原爆について語りませんが、原爆により日本人に生まれた「差別」意識についてお話します。
たぶん、50代以上の方にしか認識はないと思いますが、被爆者・被爆二世という言葉がかつての日本で「差別用語」として存在していました。
原爆が使用され、アメリカ政府は広島・長崎で放射線被曝による人体への影響が調査されました。
この時、遺伝子・染色体異常が見つかったといいます。
これにより、被爆者・被爆二世と結婚すると奇形児が生まれる。被爆したら、子々孫々にわたり高放射線に影響されるという偏見が生まれました。
これが、噂話のお決まりで尾ひれが付いて、被爆者に対する差別となりました。
原発事故後、「放射能でもうすぐみんな死ぬ」という言葉が数多く流されましたが、原爆被爆者差別と相通ずるものがあるように思えます。
〈日本の原発は、たくさん放射能が漏れています。ごまかして隠していますが、原発地帯の子供たちは奇形児や白血病が多いのです。みなさんの子供が、原発地域で育った女の子と結婚したいと言ったらどうしますか? 年頃の女の子は、奇形児を産む可能性が高いから結婚できないのです。大人は、みんなガンで死んでいきます〉
これは、某反原発運動家たちのネット上でのコメントの一部です。
素直にこの言葉を受け入れることができますか?
自分たちの主張のためなら、何でもこじつけて正当化するのは、都市伝説化イデオロギーで主張する矮小な人たちの主張と何ら変わりません。
広島、長崎での原爆投下で、大規模な疫学調査が行われていますが、放射線影響研究所は小児死亡率、染色体異常発生率、身長・体重低下など全く認められないとしています。
こうした反論に、反原発・脱原発団体は「被曝とガン発症のメカニズムは解明されていない」と反発しますが、メカニズムは解明されていなくとも、小児死亡率、染色体異常発生率、身長・体重低下など全く認められない〝事実〟を変えることはできません。
原発事故直後、福島から来た宿泊拒否が起きています。
「スクリーニング(汚染検査)を受け、被曝者ではない証明書がないと泊められない」という信じ難いことが起きていました。
原発事故による避難で、住民への被曝検査(スクリーニング)が行われましたが、放射性物質が体に付着していた人は、それを「除染」(取り除く)が行われました。
それだけのことです。
除染が必要なのは、放射性物質により汚染されると、その人が移動して放射性物質が周囲に撒き散らされるというものですが、除染の目的はその人の被曝を防ぐのが第一の目的です。
放射線は距離の2乗に反比例して減ります。
放射線を発する物質から距離が2倍になれば放射線量は4分の1になり、10倍になれば100分の1になります。
誤解により、事故直後、一部の救助隊は原発事故退避区域内の住民の搬送を拒否することもありました。
日本人はなぜ原発事故で、差別という退化する道を選んだのでしょうか。
忌むべきことですが、日本人は原爆と原発事故で同じ過ちを繰り返してしまったのです。
原爆と東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を祈るとともに、心より哀悼の意を捧げます。
原爆については様々なメディア等でお知りの方もいらっしゃるので、ここで原爆について語りませんが、原爆により日本人に生まれた「差別」意識についてお話します。
たぶん、50代以上の方にしか認識はないと思いますが、被爆者・被爆二世という言葉がかつての日本で「差別用語」として存在していました。
原爆が使用され、アメリカ政府は広島・長崎で放射線被曝による人体への影響が調査されました。
この時、遺伝子・染色体異常が見つかったといいます。
これにより、被爆者・被爆二世と結婚すると奇形児が生まれる。被爆したら、子々孫々にわたり高放射線に影響されるという偏見が生まれました。
これが、噂話のお決まりで尾ひれが付いて、被爆者に対する差別となりました。
原発事故後、「放射能でもうすぐみんな死ぬ」という言葉が数多く流されましたが、原爆被爆者差別と相通ずるものがあるように思えます。
〈日本の原発は、たくさん放射能が漏れています。ごまかして隠していますが、原発地帯の子供たちは奇形児や白血病が多いのです。みなさんの子供が、原発地域で育った女の子と結婚したいと言ったらどうしますか? 年頃の女の子は、奇形児を産む可能性が高いから結婚できないのです。大人は、みんなガンで死んでいきます〉
これは、某反原発運動家たちのネット上でのコメントの一部です。
素直にこの言葉を受け入れることができますか?
自分たちの主張のためなら、何でもこじつけて正当化するのは、都市伝説化イデオロギーで主張する矮小な人たちの主張と何ら変わりません。
広島、長崎での原爆投下で、大規模な疫学調査が行われていますが、放射線影響研究所は小児死亡率、染色体異常発生率、身長・体重低下など全く認められないとしています。
こうした反論に、反原発・脱原発団体は「被曝とガン発症のメカニズムは解明されていない」と反発しますが、メカニズムは解明されていなくとも、小児死亡率、染色体異常発生率、身長・体重低下など全く認められない〝事実〟を変えることはできません。
原発事故直後、福島から来た宿泊拒否が起きています。
「スクリーニング(汚染検査)を受け、被曝者ではない証明書がないと泊められない」という信じ難いことが起きていました。
原発事故による避難で、住民への被曝検査(スクリーニング)が行われましたが、放射性物質が体に付着していた人は、それを「除染」(取り除く)が行われました。
それだけのことです。
除染が必要なのは、放射性物質により汚染されると、その人が移動して放射性物質が周囲に撒き散らされるというものですが、除染の目的はその人の被曝を防ぐのが第一の目的です。
放射線は距離の2乗に反比例して減ります。
放射線を発する物質から距離が2倍になれば放射線量は4分の1になり、10倍になれば100分の1になります。
誤解により、事故直後、一部の救助隊は原発事故退避区域内の住民の搬送を拒否することもありました。
日本人はなぜ原発事故で、差別という退化する道を選んだのでしょうか。
忌むべきことですが、日本人は原爆と原発事故で同じ過ちを繰り返してしまったのです。
原爆と東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を祈るとともに、心より哀悼の意を捧げます。
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