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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/23/05:34

06230000 事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きてるんだ!

ソマリア沖で海賊対処活動中に海自護衛艦「ゆうぎり」で9日、乗組員が艦内のトイレで死亡したのは、屎尿タンクの浄化装置の異常と換気装置の問題が原因であったことがわかりました。





4000万ドルもかけてジプチに「海外基地」を造っている最中だというのに、このような問題が起きるのは現場を無視したために「犠牲」が出たのではないでしょうか。

説明するまでもありませんが、自衛隊の装備品すべては海外で使用する想定はされていません。ですから、海外派遣が決まって慌てて現地に合ったものを揃えるということが恒常化しています。

「ゆうぎり」の屎尿処理は、タンク内でバクテリアが分解し、浄化した水分を海中に投棄、発生したガスは排気管で艦外に排出する仕組みなのだそうです。

今回の事故は、タンク内でのバクテリアの分解が不充分、排気管も故障していたのが原因だとしています。

なぜ、バクテリアによる分解が不充分なのかは説明がされていません。

推測すれば、過酷な環境下での使用を想定していないため、アフリカという活動地域のために起きた可能性が考えられます。

個人的には自衛隊の海外での活動は必要かつ重要だと認識しています。ただ、対米支援ではなく純粋な国際貢献という大前提があります。

しかし、自衛隊は海外で活動できる装備は限られています。現地に装備品を運ぶにも自前の輸送機では用を成さず、他国の民間輸送会社の輸送機をチャーターして運ぶというのが、この国の国際貢献の「現実」なのです。

小泉純一郎はウソを言いました。「自己完結できるのは自衛隊だけ」は大ウソです!自己完結できれば、チャーター機など不要です。

アメリカの忠実なしもべとなるべく、国民に大ウソを言ったのです。

こうしたウソに始まった国際貢献。チグハグナな事の繰り返しが、今回のような事故を招いたのではないでしょうか。

ある刑事ドラマで「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きてるんだ!」と名台詞がありますが、これは海外で活動させる防衛省・自衛隊にも同じことが言えます。

願わくば、活動中の死亡であることから、2階級特進と部隊葬をしていただきたい。

謹んで哀悼の意を表します。

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