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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/19/18:34

08170800 ロンドンオリンピックで考えなければならないこと

防衛省・自衛隊の公式HPに、「ロンドンオリンピックにおける自衛官アスリートの競技予定及び結果」という紹介記事があります。

その中に、射撃の選手に小西ゆかり予備2等陸曹が紹介されています。






小西予備2曹(以下、「予備」を省略)は北海道八雲町出身。保育士を目指していましたが、友人に誘われ自衛隊の試験を受け「たまたま合格」。

第1高射特化団(北海道千歳市東千歳駐屯地)に勤務中、小銃の検定試験の成績がよく自衛隊体育学校(東京都練馬区朝霞駐屯地)特別体育課程学生として2000年に入校します。

2003年ワールドカップ25mピストルで3位、04年アジア選手権で4位、アテネオリンピックで同競技で25位。08年全日本選手権女子25mピストルで日本新記録を樹立。

09年同僚であった自衛官と結婚し、自衛隊を退職します。

競技は続けましたが、家庭に居て欲しいと望む夫と感情のすれ違いから昨年末に離婚。

自宅近くのラーメン店で注文受けや食器洗いで時給850円で生活しながら、競技を続けてきたというのです。

競技用の弾は1発35円。24発で時給が飛びます。

体育学校時代は1日150発ほど撃っていたのが、退職後は空撃ちなどして倹約。海外遠征や合宿は貯金を切り崩して参加していたそうです。

今年の4月にJOCによるアスリート支援事業に4回参加し、ようやく飛鳥交通に採用されました。

私は小西2曹の紹介する新聞記事を見て腹が立ってきました。

それは、防衛省がしたり顔で「ロンドンオリンピックにおける自衛官アスリートの競技予定及び結果」などと小西2曹を紹介しておきながら、予備自衛官なだけで紹介するあさましさと、私をはじめとするオリンピックなど一大イベント時だけを応援するあさましさに腹が立ちました。

景気の悪化により実業団選手を抱える企業が少なくなりました。

しかし、オリンピックに参加できる選手たちを支援策は国が音頭を取るべきですがいっこうに進んでいません。

小西2曹のように、予備とはいえ何らかの救済策はあってもいいのではないでしょうか。

事業仕分けなどという姑息なやり口しかない民主党政権に望んでも無駄なのはわかっています。しかし、だからといって自民党が政権の座に就いたところで、多少はまともになってもあの政治手法は変わることはないでしょう。

残された救済策は、Jリーグのようにホームタウン制により選手を育成することではないでしょうか。

北朝鮮が日本より金メダル獲得が多いと紹介されましたが、北はメダル獲得で「英雄」、入賞で無事に帰国できますが、結果が出なければ強制収容所送りですから、オリンピックに出場した選手は生死を懸けた戦いになります。

日本と北朝鮮を比較するのは愚の骨頂です。

メダルの獲得数は気になるところですが、オリンピックを機会に選手達の環境も考える機会ではないでしょうか。

小西2曹は知人が石巻市に居て、被災地の現実を目の当たりにしました。

小西2曹は、「何かしなければ」とオリンピックに出場しました。

何ができるか、私たちも考えてみませんか。

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