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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/28/06:30

01270800 アルジェリア事件の不思議

アルジェリアのイスラム原理主義者による襲撃により犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

アルジェリアの襲撃事件は、まともな感覚を持っていればすべてを検証し再発への対策等を考えなければなりません。

しかし、重大な「事実」にはメディアをはじめとして目を向けようとせず、事件の悲惨さだけが先走りをしています。





私が驚愕したのは、イスラム世界から尊敬されていたはずの日本人が標的になったことです。それも、処刑に近い状態で惨殺されているようなのです。

日本人が標的にされ殺害されたことに、様々な分析がなされています。身代金目的の可能性が論じられていますが、身代金目的であればむしろ日本人をいかなる状況でも保護しようとするはずですが、イスラムテロリストのこれまで伝えられる動きには「保護」しようとした動きは全くありません。

どう考えても、日本人を標的もしくは作戦の目的の一つになっていた可能性が高いのです。

そして大いなる疑問は、厳重な軍の警備下にあった施設がなぜやすやすとテロリストに突破されたかです。

アルジェリアは原油埋蔵量122億バレル、天然ガスは4兆5000億㎥といわれるアフリカ大陸でも有数の資源大国です。

ここで、「資源」というと浮かんでくるのが『中国』です。

アルジェリアはロシアから武器を調達していましたが、現在は中国からの輸入となっています。このようにアルジェリアと中国の関係は特別なようで、アルジェリア国内には約4万人の中国人が滞在しているといわれています。

大量の中国人の存在があるにもかかわらず、その中国人の被害は一切ありません。

そして、21日「人民日報」は、「軍事行動だけの反テロは勝利できない」と論評を掲載し、「欧米諸国は自国の利益のために、アフリカ諸国の反政府勢力に武器を提供し政権転覆を図ったが、その武器がテロ組織に流れてしまい、逆に欧米諸国の脅威となっている」と分析。中国現代国際関係研究院は「軍事行動だけでテロリズムを完全になくすことはできない。アフリカの経済発展のためにまず力を入れるべきだ」と欧米流を批判しました。

日本人が標的にされた人質事件、舞台となった国家の裏に中国の存在があるとは出来すぎた話ではないでしょうか。アルジェリアに滞在する約4万人の中国人民の被害はゼロとのお土産まで付いています。

アルジェリア軍と中国人民解放軍の関係はアルジェリア軍の訓練にまで及んでおり、アルジェリア軍内に人民解放軍の軍事顧問団が存在しても不思議ではありません。

原理主義テロリストの殲滅作戦にかかわっていた可能性もあります。

日揮OB等から事件直後、日本政府は当てにならないと批判的な言葉が出たと報道されました。

私はこれも疑問に感じました。

調べてみると日揮とアルジェリアの関係は40年以上になるというのです。

40年以上も付き合っていながら、日揮独自のアルジェリアとのパイプは作らなかったのでしょうか。

日本政府・外務省の情報収集能力・危機対処能力は低いのは衆知の事実です。

ちょっとした事情通なら、海外で騒擾等に巻き込まれた場合は米国大使館に逃げ込めというのがわかりきったことです。

海外で事業展開する日揮がそれを知らなかったとは言わせません。

日揮の危機管理能力の検証も行われるべきでしょう。

東日本大震災、原発事故で私は詳細な検証の必要性を訴えました。

アルジェリアの事件は、イスラム原理主義者と中国陰謀論まで考えられる状況ですが、この事件を詳細に検証しなければ、次は観光地で企業戦士でもない普通の日本人が犠牲になる可能性があるのです。

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