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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :09/13/16:28

04151000 中国海軍ヘリ 海自艦に接近

報道でご存知の方もいらっしゃると思いますが、中国の艦艇10隻が東シナ海で訓練を行い、10日に監視活動中の海自護衛艦に艦載ヘリが約90㍍まで接近しました。この際、中国軍ヘリは写真撮影を行っているのが判明しています。





外務省幹部が「日中関係に与える影響は限定的」との見方をしていますが、これは日本政府・外務当局の希望的観測であり、現実的な話をすれば、中国海軍の行動は「挑発」行為であり、日本政府が「安全航行上、危険な行為」などと暢気な申し入れをしていますが、この行為は一歩間違えば偶発的な戦闘の原因にもなりかねず、中国当局に厳重に抗議すべき〝事件〟です。

マスコミも刺激を避けて、過小な扱いにしています。かつての戦争では、検閲を受けて情報が統制されましたが、現代のマスコミは「自主規制」という検閲を自ら行っているようです。

日本の内政・外交は事なかれ主義を基本としてきました。

問題が起きても避けたり、見て見ぬふりをしたり、係わりを持たないのが得策とばかりに、何の決断もせず問題を放置してきました。平穏無事に済むことが至上でした。

こうした事なかれ主義は、いつの間にか日本の中枢に広がり、官僚組織などは「倒産しない」ことをいいことに、問題を解決するよりも波風を立てないことが能力の第一とされ、問題解決に踏み出そうとすると、そうした動きをした人物を問題視するという状態にまで悪化しています。もう病的な事なかれ主義です。

戦後の日本外交もこれに倣い、全て事なかれ主義で通してきました。

中国海軍のこうした行動も、事なかれ主義で対応しようとしています。

軍艦を他国は、尊敬と礼遇をもって接するのが国際慣例であり、国際法でも他のいかなる船舶とも異なる地位であることが明らかにされています。

それを、監視する我が海自護衛艦に軍用ヘリが異常接近するのは、常軌を逸した行動であり、挑発行為もしくは威嚇行為とみなされるものを、「安全航行上、危険な行為」で済ませるのは、寛大を通り越してただの〝与太郎〟です。

これでは、利己的で反省しない相手を責めるだけの中国人気質を増長させるだけで、国際的にも理解を得られるようポーズだけでも厳重抗議は必要だと思います。

『友愛』などと哲学的な曖昧な話はいいですから、少しはマトモなことをして欲しいものです。『友愛』とは倫理道徳の問題で、外交には何の役にも立ちません。鳩山さん、もう少しわかりやすい日本語を使ってください。

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