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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :10/17/20:28

01090800 日本軍の遺伝子 ~あなたは白(パイ)団を知っていますか~

「蒋介石」の名をご存知の方は多いと思いますが、蒋介石の評価は日本では分かれています。

自民党の台湾支持者は蒋介石を褒め称えますが、これまでお話してきように歴史はそう単純なものではありません。

蒋介石に対する私の評価は、軍事指導者としては三流以下であり、政治家としては二流だったように考えます。





自民党が褒め称える蒋介石は、日本の敗戦後、「以徳報怨(徳を以って怨みを報ず)」を唱え、日本軍の中国大陸からの復員に最大限の便宜を図ったことが最大の理由のようですが、これは、日本軍の装備を国民党が確保するのが目的であり、当時、大陸にあった120万といわれる日本軍将兵、80~90万の日本民間人を速やかに退去させたかったのが本音であったと思われます。

国民党は、「以徳報怨」を掲げながらも、BC級戦犯を多数処刑している事実があるからです。

政治家として二流ではありましたが、大国のエゴに振り回されたという事実もあります。

そんな蒋介石が生んだのが、「白団」と呼ばれる旧日本軍将校による台湾軍事顧問団です。

国共内戦が国民党の敗北が決定的となった昭和24年4月、曹士澂(国民党軍)少将を蒋介石は日本に派遣しました。

この派遣は、大陸に反攻するため旧日本軍将兵を反共義勇軍とする計画実行が目的でした。この案は、曹士澂の発案との説もあります。

実際に日本で活動したのが、曹士澂少将その人でした。

当時、日本軍と正面から対峙したのは国民党軍であり、共産党軍は山岳部にこもり兵力を温存しており、国共内戦に国民党軍が敗北するのは当然の結果でした。

曹少将は、岡村寧次元陸軍大将に面会し協力を求めます。

岡村元大将は、中国のエキスパートであり、支那派遣軍総司令官でもあり、蒋介石の「以徳報怨」により戦犯を免れていました。

岡村元大将は、曹少将の申し出を快諾。蒋介石への報恩だと、自ら責任をもって処理すると約束しました。

岡村元大将は、澄田元陸軍中将(終戦時:第1軍司令官)、十川元陸軍中将(終戦時:第6軍司令官)、及川元海軍大将(終戦時:軍事参議官)らに協力を求め、人選を始めました。

台湾の逃れて蒋介石は、「外籍教官」と称し旧日本軍の軍事顧問団を受け入れました。

団長に選ばれたのは、富田直亮元陸軍少将で曹少将が日本人であることが露見しないようにと、富田元少将に中国名「白鴻亮」を名乗らせることにしました。

この富田元少将の名から、「白団」と呼ばれるようになりました。〝白〟は共産党の赤に対抗するために白としたと曹少将は後に語っています。

「白団」の教育は、台湾の陸軍大学での教育からあ新兵教育、台湾軍の大陸反攻作戦の立案まで手がけというのですから驚かされます。

蒋介石は、物量による軍事作戦を得意とする米軍方式を嫌い、現有の兵力等を有効に活用する日本軍方式を好んだとされます。

台湾軍の幹部教育は日本軍軍事顧問団によって行われ、自衛隊の教育資料なども持ち出されていたようです。

現在、台湾陸軍は総兵力約27万人、同じく海空軍は約5万人ですが、24時間以内に200万人の動員が可能だとされています。

この礎を築いたのが、この「白団」なのです。

台湾は当初、米国の援助を受けていましたが、トルーマンからルーズベルトに代わると、その援助も受けられなくなりました。

米国の目はアジアからヨーロッパへの移っていたのです。

そうした状況の下、中国は朝鮮戦争に深く関わり台湾への侵攻も企図します。

中国共産党の台湾侵攻阻止の裏に、このような旧日本軍の軍事顧問団の存在は大きなものがあったのです。

このような歴史があったことを私たちが忘れ、現在のような外交関係の行き詰まりは、かつての日本人に申し訳が立たないと思うのは懐古趣味でしょうか。

朝鮮戦争に駆り出された掃海隊の存在など、私たちは多くのことを歴史の中に埋もれさせてしまっています。

領土問題が大きくなっている現在、こうした歴史の中に解決策・打開策は存在していないのでしょうか。

今、歴史から学ぶべきことが多くあると思う私です。

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