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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :12/06/20:35

03270800 集団的自衛権論議を出物腫れ物所嫌わず扱いする愚

出たり引っ込んだりを繰り返す集団的自衛権論議です。

国家の体をなす健全な国からすれば、日本で論じられる集団的自衛権は愚かなことと見ているでしょう。

日本人がどれほど平和ボケしているかがわかるのは、ロシアのクリミアやウクライナ問題への関心の低さ。日本政府の右へ倣え的ロシア制裁を見ればよ~くわかります。

EUや米国など集団的自衛権は当然のことで、起こり得ないことではありますがロシアとの戦争、世界大戦さえ起きかねない事態だとわかっている日本人はどれほどいるのでしょうか?

日本は集団的自衛権を否定的な見解を取りながら、こうした制裁行動には旧西側陣営に右へ倣えというバカ丸出しな行動をします。

漁夫の利を得ることを第一に考える中国は、今回のロシアの動きに何らコメントもしていません。世界大戦になれば…この嵐を乗り切れば、中国の世界制覇も夢ではありませんので当然の黙殺です。

安倍さん、戦争が起きるのは想定していますか?








『世界の平和、日本の平和と独立を守るために、私たちは何をしなければならないのか、そういうことを真剣に考えなくてはいけません。私は、自衛隊の派遣を決断いたしました』と小泉純一郎が語り自衛隊をイラクに派遣しました。

ニュースにはなりませんでしたが、イラクでは「何も出来ない」「何もしない」自衛隊が巻き起こした事件がありました。

陸自幹部が式典参加中、建物の外で警護に当たっていたオーストラリア軍が襲撃されたり、警護の打ち合わせに来たオーストラリア軍の車列が陸自の拠点入口で襲撃を受けました。

陸自は何をしたか…「見ざる」「聞かざる」を決め込んだのです。

武器使用が「制限」され、外国軍隊警護は「憲法違反」とする日本政府の見解から生まれた行動です。

信じられますか?

非戦闘地域と称し軍隊ではないと言い張る「自衛隊」を戦地に送り込み、〝何も出来ません〟で済ませるというのは自己中心的であり傲慢でさえあります。

ジャパン・スタンダードで世界デビューした自衛隊ですが、オーストラリア軍からは「国際活動に参加できる組織ではない」「ともに活動する相手として信頼できない」と酷評されました。

それだけはありません。

空輸任務に当たっていた空自C-130輸送機は、国連の人員や物資を運ぶ「人道復興支援」と、米兵等を運ぶ「治安維持向け」の二つの任務が割り当てられましたが、輸送機に搭乗する米兵の姿がニュース映像として流れると、当時の官房長官福田康夫は「米兵をぞろぞろ歩かせるな!」と防衛庁に指示があったそうです。当時の官邸では、「他国軍の武力行使と一体化」と批判される避けるための指示でした。

しかし、現地では人道復興支援輸送はわずかで、米兵等の輸送以来が殺到したそうです。米兵の空輸に躊躇する空自に、米軍は不満を爆発させ、現場指揮官の判断で米兵の空輸を行ったのです。

これが、あれほど大言壮語して自衛隊を送り出した日本政府の本当の姿であり、戦地で路頭に迷う自衛隊と指揮官たちの苦悩が私たちの知らないところで数多くあったのです。

小泉潤一郎は「自己完結出来る組織」だからと自衛隊派遣を決めたと口にしましたが、これでは自己完結どころではありません。イラクで自衛隊が送られ、他国軍は警護を求められ仕事が増え、警護している他国軍が攻撃されても、「私たちは憲法を守ります」と何もしない自衛隊によりただ混乱させていただけなのです。

中途半端な状態で自衛隊を送り出し、現場に負担を強いるという、最高指揮官としては犯してはならない愚を小泉純一郎は平然とやってのけたのです。

笑い話ようなことも起きています。

輸送機の拠点となった空港を各国から5人を差し出し20人で共同警備をしていましたが、他国の輸送機が攻撃された場合、自衛隊は「集団的自衛権に抵触する」として、差し出された自衛官5人に具体的指示は出されず、「最善の行動を取れ」が命令だったというのです。

こんな状態でもなお、美辞麗句を並べ立て自衛隊を海外に送り出すことを政府は繰り返しているのです。

憲法を改正しろ! 解釈を変えろ!
などと言うつもりは毛頭ありません。
ただ、これが日本の置かれた現実なのです。

こんな国を誰が助けてくれると思いますか?

自分たちが困れば無条件で助けを求め、相手が困っていても自分たちは何も出来ませんと平然と言ってのける国、それが私たちの国「日本」なのです。

日米の間でも、こうしたチグハグな解釈から生まれて椿事が起きています。

北朝鮮のミサイル発射実験に米海軍のイージス艦が日本海で活動しましたが、イージス艦の性能確認のためにロシア軍機がイージス艦の周りを飛び回りましたが、これを追い払うよう米軍から自衛隊は依頼されましたが、これまた「集団的自衛権」で躊躇する自衛隊に、米軍は呆れ果て三沢から戦闘機を出して戦闘空中哨戒をさせたというのです。

世界デビューしても白い目で見られ、何もしない・何も出来ないでは、自衛官の士気は低下するだけで、事故が起きなかったのは規則に忠実であろうとする日本人だからこそというのが事実でしょう。

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