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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/07/04:31

04031000 自衛隊は吉野家に勝てるのか

「うまい、やすい、はやい」は吉野家のコンセプトだそうですが、自衛隊の兵器調達を「高い、古い、遅い」と語るジャーナリストがいますが、『言い得て妙』とはこのことです。





自衛隊はカネの使い方が下手です。戦車、護衛艦、戦闘機など戦闘に直接使用される兵器や装備である「正面装備」の拡充に忙しく、脇役の装備や個人貸与されるべきものが品薄となっています。

高級ブランド品を買い漁り、その支払いのために、食費や水道光熱費を切り詰めまくり生活に支障を来たしているのが自衛隊の現実です。こうした異常な状態を誰も〝異常〟と言いません。

メディアは専門誌はありますが、あくまでも「マニア誌」でしかなく、防衛産業は特別扱い。話題の記者クラブ制度で、防衛省記者クラブは防衛省という役所の報道機関で、記者は軍事知識は皆無で、こうした異常な状態の世界の現実は国民に伝わることはありません。

防衛問題は国民の関心が低く「票」に繋がらないため、政治家はまったく関心を持ちません。軍事に詳しい政治家は「軍事ヲタク」と呼ばれる始末。野党時代に年金に詳しい長妻明現厚労大臣を「年金ヲタク」とは呼ばれませんでした。

世界の兵器メーカーは冷戦終結後、生き残りを賭け厳しい競争を続けています。しかし、日本の兵器メーカーは天下りと法規制で、外国メーカーから完全に保護されています。保護が行き届きすぎ、外界から完全に隔絶され、ほかでは見られない独特の進化を続けています。

まともな国では「国防」は国外の敵が行う自国への侵略への対抗手段として、軍事的手段を行使する国家活動です。換言すれば、国家の独立と存続を支える重要なもので、国防を司る大臣は国防・軍事に造詣が深く、外交・財務と並んで有力な政治家が登用されます。

日本では、これまで大臣初経験のポストであり、防衛省になってからも大臣は次々と変わりました。民主党を見れば、その現実がよくわかります。民主党の好むマニフェストに国防に関する独立した国防・安全保障の項目はありません。

これが、この国の現実なのです。

威勢のいい話は結構ですが、こうした現実を無視しての「話」は木を見て森を見ずという愚行です。

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