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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/04/02:37

12190800 海自の将来

2004年10月27日にあった海自隊員自殺事件で、当時の調査資料等の存在を明らかにした内部告発者である3等海佐(3佐)を懲戒処分手続きを始めたようです。






ご存知の方も多いと思いますが、
陸:用意周到 動脈硬化
海:伝統墨守 唯我独尊
空:勇猛果敢 支離滅裂
と陸海空自衛隊を揶揄する言葉があります。内部から見ても、この言葉は言いえて妙だと実感したものですが、別な言葉もあります。

「陸はおにぎりを食べ、海はカレーを食べ、空はハンバーガーを食べる」というものです。

様々な解釈がありますが、陸は郷土を重んじ、海は伝統を重んじ、空はアメリカを重んじるという意味だと私は解釈しています。空に関しては、アメリカかぶれと言えなくもありませんが…。

かつての帝国海軍初級士官心得というものがあります。
●熱と意気を持ち純真であれ
●常に修養に努めよ
●広量大で常に快活であれ
●礼儀正しく、敬礼は厳格であれ
●旺盛な責任観念を持て
●進んで難事に当り、常に縁の下の力持ちとなれ
●日常座臥、研鎖に努めよ
●信ずるところを断行せよ
●報告はマメに行なえ
●自身で問題を解決せよ
●命令は忠実に、その実施は拙速確実に
●船乗りらしくあれ
●技術に対する関心を深めよ
●回覧類は熟読せよ
●小言をいわれるうちが花である
●良き当直士官たれ
●デアル、ラシカレ主義で行け
●常に整理整頓を心がけよ
●五分前の精神を堅持せよ
●公私の別を明らかにせよ
●他者の依頼には快く応ぜよ
●物事にけじめをつけよ
●部下指導の基礎は至誠なり
これが全てではありませんが、この内容が果たして帝国海軍の伝統を受け継ぐと自負する海自に通ずるものがあるか疑問です。

私は東日本大震災直後、正直言って自衛隊の救援活動に期待していませんでした。

それは、トップが参謀タイプ、エリート官僚タイプ、師団長(連隊長)タイプかで部隊の動きが大きく影響されるからです。

参謀タイプは「深謀熟慮」、エリート官僚タイプは「功は部下から横取り、自分の過ちは部下に押し付ける」、師団長(連隊長)タイプは猪突猛進と、大規模災害に対応する大きく影響します。

幸運にも、大規模災害派遣に直面し対応した陸自トップが「特殊部隊の指揮官」タイプという極めて特異な〝偶然〟があったからこそ、あのような迅速かつ的確な対応ができたのだと私は思っています。

今回の海自の処分検討は、いじめの存在を隠蔽しようとした体質に加え、内部告発者を処分するという見せしめであり、先日行われた北朝鮮の公開処刑のようなものです。

陸・空であれば、私は問題視しません。

しかし、開示は「軍艦」を運用する部隊であり、軍艦は他国から主権に伴う尊敬と礼遇を受ける慣例があり、国際法上でも他の船舶と異なる法的地位が保証されています。つまり、日本の「顔」を運用しているのです。

その海自が前時代的な隠蔽体質であり、公開処刑を行うような専制国のような思考が罷り通るようであれば、緊迫度を増す日本の将来は憂慮されます。

いじめ自殺事件で海自はどのような対応をしたか。それが、国の顔として活動する組織として国民は期待していいのか。今回の処分検討は、海自の将来を左右しているといっても過言ではありません。

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