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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/19/14:07

01070800 日本は空母よりも潜水艦をもっと造れ!

一部では海自に空母待望論があります。

でも、現実的には海自が空母を保有しているとの誤解をしている方も少なくない現実もあります。とある軍事アナリストが、某新聞社の記者から海自に空母があるかのような話をされて面食らったと聞き及んでいます。






専門誌やネットなどを見ていると、空母保有待望論があります。でも、現実にこれはマニアの待望論であり、経済的視点で装備調達を考えてはいません。専門誌はマニア。メディアはというと軍事のド素人。軍事問題は票につながらないため、関心を持つ政治家は稀。軍事問題に詳しいと、〝オタク〟と呼ばれる始末です。

他国では外交、財務、国防はそれぞれに造詣の深い有力政治家が就きますが、日本の場合は大臣一年生の閑職のような扱いです。納税者も関心が低いとくれば、おかしな武器を選択しても誰も何も言う場を作らないのは当然です。

空母よりも私は「潜水艦」を増勢すべきと考えます。

海自の潜水艦は上限が16隻。なぜ16隻に決められているのかは、どこをどう調べようともわかりませんでした。当然、16隻でどのような戦略を採ろうとしているのかさえ皆目見当もつきません。

不思議なのは潜水艦が新造されるごとに大きくなっていることです。

最新の「そうりゅう」型は、基準排水量2,900t、水中排水量4,200tと通常動力型潜水艦では世界最大級となっています。前級の「おやしお」型では、基準排水量2,750t(水中排水量4,000t)、その前の「はるしお」型では2,450t(水中排水量3,200t)と巨大化の一途です。大型化したのはAIP機関の搭載が理由ですが、魚雷発射管が増えるわけでもなく、居住性は逆に悪化しているというのです。

「大きいことはいいことだ!」とかなり前のチョコレートのCMがありました。「大は小を兼ねる」とも言いますが、潜水艦の場合、外洋での行動が多いのであれば大型化のメリットもありますが、沿岸部や大陸棚では大きな潜水艦は不利です。

かつて日本海軍は潜水艦を艦隊決戦用補助として、外洋型の世界最大の潜水艦を建造しました。伊400級(基準排水量3,530t、水中排水量6,560t)では攻撃機を3機搭載しパナマ運河を攻撃する構想までありました。

一方の米国海軍は、ガトー級(パラオ級・テンチ級も含め)では水中1,825t、水中では2,450tと伊400の半分の潜水艦を多数建造し、日本の海上輸送ラインをズタズタにしました。

「大きいことはいいこと」でもなければ、「大は小を兼ねない」ということは潜水艦について言えます。

理解できない理由で16隻などと枠を設けるのではなく、この枠を取り払い、大型潜水艦を減らし、中型の潜水艦を増勢することが海軍増強にひた走る中国海軍の脅威になるのではないでしょうか。

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