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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :05/04/06:12

08031026 毎年8月に思うこと

8月になると広島(6日)、長崎(9日)と人類史上初の核兵器の実戦使用された日と続き、15日には終戦の日と続きます。

陸軍が原因で戦争に突き進んだのか、海軍には責任はないのか、メディア、政治家、官僚、国民に責任はないのかなど考えなければならないことが未解決のままです。

『日輪の遺産』(映画)を遅ればせながら見ました。原作は浅田次郎氏の長編小説ですが、皆さんとは違い私は良かったと思います。堺雅人さん、中村獅童さん、福士誠治さんのキャスティングは大当たりでしたし、淡々と話が進められ、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の心の葛藤が描かれていたと思います。多分、元自衛官は自分を軍人の立場に置き換えて見るので、皆さんとは違った感想になるようです。






 「爆撃」は戦略爆撃と戦術爆撃と二分されるのはご存知の方もいらっしゃると思います。

 戦略爆撃:敵の民間施設、工場、都市、軍事施設などの戦略目標に対する爆撃を行うものです。

 戦術爆撃:火砲、戦車、艦船などを目標にして爆撃を加えることです。

 戦略爆撃は非戦闘員を容赦なく殺傷します。

 その理由は簡単です。敵国の国民は非戦闘員であろうと、戦争を支えており、これは戦闘員であると強引に解釈して行われるようになります。

 ちなみに、日本を無差別爆撃し数十万人の非戦闘員を殺傷した米国政府は、日本軍が中国大陸で行った「重慶爆撃」を「無差別大量殺戮を意図した非人道的行為」として東京裁判で弾劾しましたが、米国の日本焦土化作戦(カーチス・ルメイ指揮)、原爆投下の正当性の根拠としました。

 勝てば官軍とは言いますが、東京裁判はまさに勝てば官軍のお裁きであり、日本は負ければ賊軍の裁きをうけたのです。

 東京空襲は大量殺戮兵器を使用した、大量殺戮を目的にした作戦であり、綿密に練り上げられた作戦であったことから、米国の東京空襲の作戦意図は日本人の「虐殺」であったと私は考えています。

 広島、長崎への原爆投下は、ハーグ陸戦条約の明確な違反行為であり、米国が日本の戦争犯罪を弾劾する権利はなかったとも考えています。

 日本には戦略爆撃機は今も昔も存在していない上、重慶爆撃は偶発的な〝事故〟であり、非戦闘員を殺傷する目的はなく、米国の無差別爆撃を正当化できるものではありません。

 原爆投下はもっと悲惨です。

 広島では「呉」、長崎では「佐世保」に投下されたなら非戦闘員の殺傷が目的ではなかったと曲解しても許されるかもしれませんが、明らかに非戦闘員の居住地区(都市)を標的にした非戦闘員殺傷、都市の破壊を目的とした爆撃であり、〝新兵器〟の効果を実証する爆撃であったと見るのが妥当です。

 日本人はその責任を追及もせず、闇雲に反省していると相手に遜り、米国に盲従することだけを目的に外交を展開してきました。

 米国の日本人恐怖症は、左翼思想家を解放するという過誤を招き、左翼思想家はサイコパスのように自己正当性の主張のためには手段を選ばない行動を続けてきました。その遺産として日教組や日弁連などという排内主義という歪んだ組織にしてしまいました。労働組合も同じです。

 自衛隊を攻撃し解体を求めていながら、連合(組合員675万人)、全労連(119万人)という巨大組織でありながら、彼らは何もしませんでした。これこそが排内主義です。

 8月になると、こんなことを考えてしまうのです。

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